2009年 04月 28日
街づくり条例 |
世田谷区・街づくり条例の見直しがはじまる。
世田谷区の街づくり条例ができたのは昭和57年(1982年)のこと。4半世紀も超え、いろいろ手を入れる時期かもしれないということで、見直しをすることが決まったようだ。で、学識と呼ばれる先生方も集めて委員会を組織し、ありようとしてどうすべきか?という根本的な議論が昨年、今年と5回おこなわれ、たたき台ができたので、いよいよ区民にお披露目して一般区民との議論をはじめようではないかということらしい。
さて、偶然友人に会って、写真のような3冊もの冊子を手に入れたのだが、これを読んでも「たたき台」の詳細は全くわからなかった。そもそも「あり方としてなにを目指すべきか?」という大方の方針が決められただけで、現在の条文をどの程度書き直す覚悟なのか、たたき台としての条文が発表されているわけではないので、すごいアバウトなことしかわからないのだ。
だからアバウトにわかったことをまず書きます。
1.民間事業者が大規模開発をしようと考えた場合、区をまじえて周辺住民などに計画を知らせるタイミングが遅すぎるため、計画の変更を求めるのに多大なエネルギーを必要とするのが問題なので制度を変えたい
2.街づくりに関する仕組みを総合的で体系的なものにする必要があり、都市整備方針の実現が計れるようにしていく必要がある
という2点に重点がおいた変更をしようということのようです。
しかし、条文を変更する時っていうのは、余程注意深くみていないと、いろいろな問題を派生することも多い。実際一つの語尾を変えたり、「等」がひとつなくなっただけで、多くの区民を規則の外に追い出したり、規則に含む関連条項を限定させたりもできてしまうわけだからだ。
で、今回の方針に関していわせてもらえば、1.に関しては是非前向きに推し進めてもらいたいが、2.に関しては相当注意深くその真意を見定めないと危険という気がする。
そもそも「街づくり条例」というものにその名前どおりの機能をもたせるのであれば、住民が都市計画に切り込んでいくための道筋を確保し、区民の権利と責務を約束するためのものであるべきで、権力のある行政側が決めた整備方針を簡単に実現するために体系化されることは最も危険なことのように思うからである。
近々説明会が2度開催されるので、心ある世田谷区民の方は是非参加してみてください。
●5月14日(木)18:30~20:00 成城ホール(砧区民会館)集会室C,D
●5月16日(土)14:00~15:30 三茶しゃれなあど・オリオン
でも、実際こんなのふつうの区民である僕なんかが出てみて、なんか効力あるのかなぁと思う。なにが行なわれようとしているのかを、くもりない眼でみたところで、結局なにが行なわれようとしているのかさえ、わからなかったりするのかもしれない。本当は蓑原教授のように行政側が制度をどのように扱うかを良くわかった方が、一般の区民として参加してくれて、問題の本質をわかりやすく噛み砕いてくださるとうれしいのだけれど、先生に一般の区民としての参加を求めるのなんて、失礼すぎることなのかなぁ?今度相談してみることにしよう思う今日この頃。
世田谷区の街づくり条例ができたのは昭和57年(1982年)のこと。4半世紀も超え、いろいろ手を入れる時期かもしれないということで、見直しをすることが決まったようだ。で、学識と呼ばれる先生方も集めて委員会を組織し、ありようとしてどうすべきか?という根本的な議論が昨年、今年と5回おこなわれ、たたき台ができたので、いよいよ区民にお披露目して一般区民との議論をはじめようではないかということらしい。
さて、偶然友人に会って、写真のような3冊もの冊子を手に入れたのだが、これを読んでも「たたき台」の詳細は全くわからなかった。そもそも「あり方としてなにを目指すべきか?」という大方の方針が決められただけで、現在の条文をどの程度書き直す覚悟なのか、たたき台としての条文が発表されているわけではないので、すごいアバウトなことしかわからないのだ。
だからアバウトにわかったことをまず書きます。
1.民間事業者が大規模開発をしようと考えた場合、区をまじえて周辺住民などに計画を知らせるタイミングが遅すぎるため、計画の変更を求めるのに多大なエネルギーを必要とするのが問題なので制度を変えたい
2.街づくりに関する仕組みを総合的で体系的なものにする必要があり、都市整備方針の実現が計れるようにしていく必要がある
という2点に重点がおいた変更をしようということのようです。
しかし、条文を変更する時っていうのは、余程注意深くみていないと、いろいろな問題を派生することも多い。実際一つの語尾を変えたり、「等」がひとつなくなっただけで、多くの区民を規則の外に追い出したり、規則に含む関連条項を限定させたりもできてしまうわけだからだ。
で、今回の方針に関していわせてもらえば、1.に関しては是非前向きに推し進めてもらいたいが、2.に関しては相当注意深くその真意を見定めないと危険という気がする。
そもそも「街づくり条例」というものにその名前どおりの機能をもたせるのであれば、住民が都市計画に切り込んでいくための道筋を確保し、区民の権利と責務を約束するためのものであるべきで、権力のある行政側が決めた整備方針を簡単に実現するために体系化されることは最も危険なことのように思うからである。
近々説明会が2度開催されるので、心ある世田谷区民の方は是非参加してみてください。
●5月14日(木)18:30~20:00 成城ホール(砧区民会館)集会室C,D
●5月16日(土)14:00~15:30 三茶しゃれなあど・オリオン
でも、実際こんなのふつうの区民である僕なんかが出てみて、なんか効力あるのかなぁと思う。なにが行なわれようとしているのかを、くもりない眼でみたところで、結局なにが行なわれようとしているのかさえ、わからなかったりするのかもしれない。本当は蓑原教授のように行政側が制度をどのように扱うかを良くわかった方が、一般の区民として参加してくれて、問題の本質をわかりやすく噛み砕いてくださるとうれしいのだけれど、先生に一般の区民としての参加を求めるのなんて、失礼すぎることなのかなぁ?今度相談してみることにしよう思う今日この頃。
by kenzo_stsk
| 2009-04-28 12:47
| ■社会