2011年 03月 28日
ドレイたちの歌 |
三茶のシアタートラムに行った。
“Save the 下北沢”が長く基地としてお世話になっている「Y's garden 」のY嬢の日常生活がお芝居になったと聞いて観にいった。実は聞き取りワークショップに次女と一緒に参加したので、僕は一部参加者としての枠組み参加であった。
Y嬢はわがままなお嬢さんである。車椅子で下北沢を華麗に闊歩する勇姿を目にしたことのある方も、地元では多いことだろう。彼女は身近にいる男女を「私のドレイ」と呼ぶ。そんな日頃は聞きなれない言葉の響きがとても新鮮だったのだろう、今回のお芝居はドレイ特集でありました。彼女に「ドレイの称号」を与えられた男女たちは舞台上で「ドレイの歌」を歌い、踊っていた。なんとミュージカルである。
ただ、身近にY嬢の日常をみている僕には「ドレイたち」は決して不幸には見えない。いや、むしろ進んでドレイになってY嬢との関係を楽しんでいるように思えるのである。障害のある彼女と精神的にイーブンな立場に立つことは実は、結構むずかしいことなのではないか。僕には「ドレイ制」がそんな精神的な垣根を超えるためのやさしい制度のように思えるのだ。(それを証拠に、僕のようにずうずうしさだけで、彼女と対等な立ち位置に平気で立てる人間はドレイとはよばれないのである)
しかし、ほんとうの意味でドレイと姫さまの関係を理解することはちょっとむずかしい。うっかりなってしまった方がずっと簡単なことだったりするのだ。そして、今日もY嬢は新しいドレイを手に入れるのであった。めでたしめでたし(ほんとかね)
追伸:下はワークショップのときに描いていただいた似顔絵、とても似ている。すごい天然パーマである。
“Save the 下北沢”が長く基地としてお世話になっている「Y's garden 」のY嬢の日常生活がお芝居になったと聞いて観にいった。実は聞き取りワークショップに次女と一緒に参加したので、僕は一部参加者としての枠組み参加であった。
Y嬢はわがままなお嬢さんである。車椅子で下北沢を華麗に闊歩する勇姿を目にしたことのある方も、地元では多いことだろう。彼女は身近にいる男女を「私のドレイ」と呼ぶ。そんな日頃は聞きなれない言葉の響きがとても新鮮だったのだろう、今回のお芝居はドレイ特集でありました。彼女に「ドレイの称号」を与えられた男女たちは舞台上で「ドレイの歌」を歌い、踊っていた。なんとミュージカルである。
ただ、身近にY嬢の日常をみている僕には「ドレイたち」は決して不幸には見えない。いや、むしろ進んでドレイになってY嬢との関係を楽しんでいるように思えるのである。障害のある彼女と精神的にイーブンな立場に立つことは実は、結構むずかしいことなのではないか。僕には「ドレイ制」がそんな精神的な垣根を超えるためのやさしい制度のように思えるのだ。(それを証拠に、僕のようにずうずうしさだけで、彼女と対等な立ち位置に平気で立てる人間はドレイとはよばれないのである)
しかし、ほんとうの意味でドレイと姫さまの関係を理解することはちょっとむずかしい。うっかりなってしまった方がずっと簡単なことだったりするのだ。そして、今日もY嬢は新しいドレイを手に入れるのであった。めでたしめでたし(ほんとかね)
追伸:下はワークショップのときに描いていただいた似顔絵、とても似ている。すごい天然パーマである。
by kenzo_stsk
| 2011-03-28 00:10
| ■社会