2011年 04月 26日
世田谷区都市開発デザイン研究部 |
さて、新しい区長をささえるためのシンクタンクをつくりたいと考えている。
まず必要なのは「都市開発のデザイン研究部」であろう。そこで、さっそく今日開店の「経堂コルティ」と「二子玉川の駅前再開発」を友人を誘って見学してきた。
経堂コルティのデザインコンセプトの肝は、「ガラス屋根と大階段」。これが何を目的にデザインされているかは、他のタイプと比較することでみえてくる。この階段、じつは「地形」や「内部の用途からくる必要性」ででてきたものではなく、純粋に「利用客の動きと移動の気持ちよさ」に重点をおいたデザインなのだと思う。つまり、今までのデパート型箱型デザインタイプは、単調な買い物空間にアクセントを与えたくても、折り返しのエスカレータースペースとエレベーターという竪導線を利用することで、密度の効率性のあげようとしていたため、空間移動のダイナミズムを作り出すことがむずかしくなっていた。そこで最近盛んにつかわれるようになってきたのが、新宿高島屋で打ち出された「大きな吹き抜け」。これは利用客が自分の建物での位置をイメージしやすい仕掛けとして登場したのだ。
さて、そのあたりに視点をうつして、二子玉川の駅前をみていこう。
こちらのデザインの肝は「ふたつの建物をつなぐ多層ブリッジ」である。そう、じつはこれも建物の形体をわかりやすく利用者にみせてしまう大掛かりな仕掛けをつかって、「自分の位置」を理解しやすくするためのデザインだ。
利用者が自分の場所をわかりやすくしてあげるということは、単調な買い物という行為の間に、息抜きをさせる効果だけではなく、買い物行為の途中で非常事態が発生したとき、自分の身を守るためにも、とても有効である。最近なされているデパートなどでの、このようなデザインは安全性も高くしているのだということを是非理解してほしい。
以上、開発デザイン研究部で一緒に勉強を深めたい方の連絡先はまた後日掲載します。
まず必要なのは「都市開発のデザイン研究部」であろう。そこで、さっそく今日開店の「経堂コルティ」と「二子玉川の駅前再開発」を友人を誘って見学してきた。
経堂コルティのデザインコンセプトの肝は、「ガラス屋根と大階段」。これが何を目的にデザインされているかは、他のタイプと比較することでみえてくる。この階段、じつは「地形」や「内部の用途からくる必要性」ででてきたものではなく、純粋に「利用客の動きと移動の気持ちよさ」に重点をおいたデザインなのだと思う。つまり、今までのデパート型箱型デザインタイプは、単調な買い物空間にアクセントを与えたくても、折り返しのエスカレータースペースとエレベーターという竪導線を利用することで、密度の効率性のあげようとしていたため、空間移動のダイナミズムを作り出すことがむずかしくなっていた。そこで最近盛んにつかわれるようになってきたのが、新宿高島屋で打ち出された「大きな吹き抜け」。これは利用客が自分の建物での位置をイメージしやすい仕掛けとして登場したのだ。
さて、そのあたりに視点をうつして、二子玉川の駅前をみていこう。
こちらのデザインの肝は「ふたつの建物をつなぐ多層ブリッジ」である。そう、じつはこれも建物の形体をわかりやすく利用者にみせてしまう大掛かりな仕掛けをつかって、「自分の位置」を理解しやすくするためのデザインだ。
利用者が自分の場所をわかりやすくしてあげるということは、単調な買い物という行為の間に、息抜きをさせる効果だけではなく、買い物行為の途中で非常事態が発生したとき、自分の身を守るためにも、とても有効である。最近なされているデパートなどでの、このようなデザインは安全性も高くしているのだということを是非理解してほしい。
以上、開発デザイン研究部で一緒に勉強を深めたい方の連絡先はまた後日掲載します。
by kenzo_stsk
| 2011-04-26 23:12
| ■都市計画