2011年 07月 14日
小田急電鉄 |
火曜日、あらためて「経堂コルティ」に行った。
経堂に住む友人から、「屋上の風が気持ちいいから、カフェでお茶をしましょう」と誘われたのだ。経堂のコルティにいったのは、オープン記念で人がごった返していた時以来である。デートしたのは、すでに「おばあちゃん」という感じのご婦人。こういう方とお昼前の時間帯にお茶しているというのは、外からみたらどういう関係にみえるのだろう。ちょっと気になったりもします。
実は彼女は“Save the 下北沢”でもいろいろご活躍なさっていた方で、下北沢の都市計画にもひとかたならぬ思い入れがある。お茶をしていると、「経堂駅周辺地区再開発計画駅前商業施設新築工事」という表題のプリントを出し、「金子君、これをみてどう思われる?」と問われた。それは、今お茶をしているまさにその建物「経堂コルティ」をつくるために、小田急電鉄と設計の坂倉事務所などが近隣住民説明のためにつくった資料だった。経堂コルティは駅に隣接する商業施設であって、下北沢のように直接の駅施設というわけではない。だから、説明主体も下北沢のように自治体と小田急の連合ではなく、小田急電鉄一本のものとなっていた。その中で小田急は周辺環境や自然環境に配慮し、人にやさしい計画を目指していることをわかりやすい言葉と図面で語っていた。なかでも、「敷地に余裕を残す計画」という部分で、「法定500%の制度に対し、160%、4階建てとし、周辺の街並みに配慮した計画をします」と宣言しているのが目を引いた。また義務付けられている駐車台数より多くの自転車スペースを確保したり、北側の開口部を減らして周辺のプライバシーへも配慮を心がけているようだった。
「実に良心的な企業にみえますね」と答えると「そうなのよ。この場所ができてから、夕日の時間に涼みに来るのが楽しみになったし、生活にゆとりができたわ」とご婦人はいった。「ねぇ、金子くん、わたしたちは小田急と仲良くまちづくりをしていくことってできないのかしら?」
下北沢の未来について話し合うとき、未だ小田急電鉄は同じテーブルについてくれたことがない。僕らは行政との交渉の影にかれらの意思や思惑がみえかくれするのをただみているだけなのだ。確かに僕らは現在おこなわれようとしている「連続立体交差事業」というもののルールに不満をもっているのは確かだし、そのことで行政訴訟さえしているわけだけれど、それは国や東京都などの自治体に対して制度の改正を願いでているということであって、小田急電鉄という私企業を訴えているわけではないのだ。でも、小田急の騒音訴訟に関わった顔ぶれがそのまま小田急裁判の延長戦のような布陣で臨んでいるのだから、小田急側が警戒心を持っていることは確かだろうとも思う。
この際、みんなで小田急の株でも買って、この会社を応援してしまおうかなぁとふと思った。下北沢にとってすごく影響力のある権利をもった私企業であることは事実なのだから。一株いくらなのかな?ちょっと調べてみることにしましょう。
帰りがけ、階段の上から大きなガラス越しに経堂の町と遠方の東京スカイツリーがみえた。町を見下ろせる場所があるのって、僕は好きである。
経堂に住む友人から、「屋上の風が気持ちいいから、カフェでお茶をしましょう」と誘われたのだ。経堂のコルティにいったのは、オープン記念で人がごった返していた時以来である。デートしたのは、すでに「おばあちゃん」という感じのご婦人。こういう方とお昼前の時間帯にお茶しているというのは、外からみたらどういう関係にみえるのだろう。ちょっと気になったりもします。
実は彼女は“Save the 下北沢”でもいろいろご活躍なさっていた方で、下北沢の都市計画にもひとかたならぬ思い入れがある。お茶をしていると、「経堂駅周辺地区再開発計画駅前商業施設新築工事」という表題のプリントを出し、「金子君、これをみてどう思われる?」と問われた。それは、今お茶をしているまさにその建物「経堂コルティ」をつくるために、小田急電鉄と設計の坂倉事務所などが近隣住民説明のためにつくった資料だった。経堂コルティは駅に隣接する商業施設であって、下北沢のように直接の駅施設というわけではない。だから、説明主体も下北沢のように自治体と小田急の連合ではなく、小田急電鉄一本のものとなっていた。その中で小田急は周辺環境や自然環境に配慮し、人にやさしい計画を目指していることをわかりやすい言葉と図面で語っていた。なかでも、「敷地に余裕を残す計画」という部分で、「法定500%の制度に対し、160%、4階建てとし、周辺の街並みに配慮した計画をします」と宣言しているのが目を引いた。また義務付けられている駐車台数より多くの自転車スペースを確保したり、北側の開口部を減らして周辺のプライバシーへも配慮を心がけているようだった。
「実に良心的な企業にみえますね」と答えると「そうなのよ。この場所ができてから、夕日の時間に涼みに来るのが楽しみになったし、生活にゆとりができたわ」とご婦人はいった。「ねぇ、金子くん、わたしたちは小田急と仲良くまちづくりをしていくことってできないのかしら?」
下北沢の未来について話し合うとき、未だ小田急電鉄は同じテーブルについてくれたことがない。僕らは行政との交渉の影にかれらの意思や思惑がみえかくれするのをただみているだけなのだ。確かに僕らは現在おこなわれようとしている「連続立体交差事業」というもののルールに不満をもっているのは確かだし、そのことで行政訴訟さえしているわけだけれど、それは国や東京都などの自治体に対して制度の改正を願いでているということであって、小田急電鉄という私企業を訴えているわけではないのだ。でも、小田急の騒音訴訟に関わった顔ぶれがそのまま小田急裁判の延長戦のような布陣で臨んでいるのだから、小田急側が警戒心を持っていることは確かだろうとも思う。
この際、みんなで小田急の株でも買って、この会社を応援してしまおうかなぁとふと思った。下北沢にとってすごく影響力のある権利をもった私企業であることは事実なのだから。一株いくらなのかな?ちょっと調べてみることにしましょう。
帰りがけ、階段の上から大きなガラス越しに経堂の町と遠方の東京スカイツリーがみえた。町を見下ろせる場所があるのって、僕は好きである。
by kenzo_stsk
| 2011-07-14 11:34
| ・下北沢問題