2012年 03月 15日
ちいさなまち(その2) |
ある夏の日、旅の音楽家が町をとおり、温泉に一泊しました。音楽家は温泉と美味しいおまんじゅうにすっかり感激して、ひとつの曲をつくりました。それは聴く人が誰しもゆったりとするメロディで、目をつむって聴くと七色の光がみえる不思議な曲でありました。
曲は大変な評判となり、曲の評判とともに音楽家はとても有名になりました。そして音楽家はそんな曲をあたえてくれた町に感謝を込めて、毎年その曲を演奏する音楽会を開くようになりました。町には演奏会のためのホールができて、ホールの入口には、曲の楽譜を刻んだ記念碑が建てられました。また駅では電車が発車する合図に、そのメロディを流すようになりました。駅は前よりも少しにぎわいました。
(つづく)
曲は大変な評判となり、曲の評判とともに音楽家はとても有名になりました。そして音楽家はそんな曲をあたえてくれた町に感謝を込めて、毎年その曲を演奏する音楽会を開くようになりました。町には演奏会のためのホールができて、ホールの入口には、曲の楽譜を刻んだ記念碑が建てられました。また駅では電車が発車する合図に、そのメロディを流すようになりました。駅は前よりも少しにぎわいました。
(つづく)
by kenzo_stsk
| 2012-03-15 00:23
| ・「路字」