2012年 03月 19日
ちいさなまち(その6) |
ある冬の日、隣の国に住んでいた映画監督が、作家の書いたお話を読みました。一度読んだだけで、お話をとても気に入り、素敵なお話が生まれた町を是非見てみたいと、大急ぎで舟にのって町にやってきました。監督はひとめでその町が気に入り、町でそのお話の映画をとることにしました。映画の出来は素晴らしく、誰もが最初にそのお話を読んだときの感激を思い出し、七色の光をまぶたの裏にみるような気がしました。
映画は大変な評判となり、映画の評判とともに、監督も大変有名になりました。監督はそんな作品を与えてくれた町にとても感謝して、町にひとつの映画館をプレゼントしました。とても素敵な映画館だったので、多くの人がそこで一緒に、世界中の良い映画を楽しむことができるようになりました。また一年に一度の、映画館が出来た日には、監督からの素敵な贈り物に感謝して、町ではにぎわい町映画祭が開かれるようになりました。町はさらに多くの人で溢れ、にぎわいました。そしてもっとたくさんの人が住むようになって、もうひとつの丘にも、どんどん家がたっていきました。
(つづく)
映画は大変な評判となり、映画の評判とともに、監督も大変有名になりました。監督はそんな作品を与えてくれた町にとても感謝して、町にひとつの映画館をプレゼントしました。とても素敵な映画館だったので、多くの人がそこで一緒に、世界中の良い映画を楽しむことができるようになりました。また一年に一度の、映画館が出来た日には、監督からの素敵な贈り物に感謝して、町ではにぎわい町映画祭が開かれるようになりました。町はさらに多くの人で溢れ、にぎわいました。そしてもっとたくさんの人が住むようになって、もうひとつの丘にも、どんどん家がたっていきました。
(つづく)
by kenzo_stsk
| 2012-03-19 00:13
| ・「路字」