2013年 10月 01日
空間工場 |
ここ数週間、世田谷代田の「空間工場」にいた。
「ちょっとペンキ塗りの手伝いに来てくれない?」友人からのそんな気軽な声掛けで行ってみたのが運の尽き、がっつりと3週間改装のお手伝いをすることになった現場であった。オーナーが以前勤めていた所長の友達だったり、建物の所有者が最近小学校の合併問題で知り合った同志だったり、なんか人間関係的にがんじがらめで、逃れられない感じだったのである。
最初は本当にペンキ塗りのお手伝いだけのつもりだったのだけれど、作り付け家具を撤去した下から怪しい土壁がみえていて、「これってちょっとどうなっているのか見てみないと安心できないねぇ」とちょっとのつもりで剥がしてみたら、薄手のベニヤしか貼っていない壁は簡単にばきばきと取れちゃうし、窓の下枠からはどうやら漏水もあるみたいでこちらも確認してみないと安心できない。結局ちょっとのつもりが全面剥がすことになってしまったので、復旧はしなきゃなぁみたいな感じで工事は進んでいったのだった。
救いはオーナーが鉄のオブジェなどをデザインするアーティストで、工具などもなんでももっている強者だったこと。
土の壁はいじると大変だし、断熱の助けにもなっているはずだから、今回は手をつけず、変わりに下地の材料を頑丈なサイズのものにかえて、構造用のパネルを張っていった。建物の時代的に基礎は無筋かもしれないし、今回は土台との緊結なども強固にしたというわけではないので、公的に認められる耐震補強とはいえないわけだけれど、今までに較べれば格段に強くなったのは確実である。
奥の部屋は床は歩くと軋んだし、仕上のピータイルが汚すぎたので、こちらも剥がしてしまった。補強のために上からフローリングを張ることにしたのだけれど、ピータイルはツルツルでボンドとの接着も悪いからである。
無垢の杉材を張ってオイルステインを塗ったのは、土足であがることが多くなりそうなので、汚れ止めのためである。
当初の計画であったペンキの塗替えはご夫人たちに手伝ってもらって、一昨日大方の工事が終わった。
明日はオープニング記念の講演会を僕の所属するまちづくり活動団体であるせたがやカフェの主催でおこなう予定。講師は尾道で空家再生の事例をまちづくりにつなげる活動をなさっている渡邊義孝さん(NPO尾道空き家再生プロジェクト理事)。こちらも楽しみ。
「ちょっとペンキ塗りの手伝いに来てくれない?」友人からのそんな気軽な声掛けで行ってみたのが運の尽き、がっつりと3週間改装のお手伝いをすることになった現場であった。オーナーが以前勤めていた所長の友達だったり、建物の所有者が最近小学校の合併問題で知り合った同志だったり、なんか人間関係的にがんじがらめで、逃れられない感じだったのである。
最初は本当にペンキ塗りのお手伝いだけのつもりだったのだけれど、作り付け家具を撤去した下から怪しい土壁がみえていて、「これってちょっとどうなっているのか見てみないと安心できないねぇ」とちょっとのつもりで剥がしてみたら、薄手のベニヤしか貼っていない壁は簡単にばきばきと取れちゃうし、窓の下枠からはどうやら漏水もあるみたいでこちらも確認してみないと安心できない。結局ちょっとのつもりが全面剥がすことになってしまったので、復旧はしなきゃなぁみたいな感じで工事は進んでいったのだった。
救いはオーナーが鉄のオブジェなどをデザインするアーティストで、工具などもなんでももっている強者だったこと。
土の壁はいじると大変だし、断熱の助けにもなっているはずだから、今回は手をつけず、変わりに下地の材料を頑丈なサイズのものにかえて、構造用のパネルを張っていった。建物の時代的に基礎は無筋かもしれないし、今回は土台との緊結なども強固にしたというわけではないので、公的に認められる耐震補強とはいえないわけだけれど、今までに較べれば格段に強くなったのは確実である。
奥の部屋は床は歩くと軋んだし、仕上のピータイルが汚すぎたので、こちらも剥がしてしまった。補強のために上からフローリングを張ることにしたのだけれど、ピータイルはツルツルでボンドとの接着も悪いからである。
無垢の杉材を張ってオイルステインを塗ったのは、土足であがることが多くなりそうなので、汚れ止めのためである。
当初の計画であったペンキの塗替えはご夫人たちに手伝ってもらって、一昨日大方の工事が終わった。
明日はオープニング記念の講演会を僕の所属するまちづくり活動団体であるせたがやカフェの主催でおこなう予定。講師は尾道で空家再生の事例をまちづくりにつなげる活動をなさっている渡邊義孝さん(NPO尾道空き家再生プロジェクト理事)。こちらも楽しみ。
by kenzo_stsk
| 2013-10-01 06:29
| ■建築