2014年 12月 09日
東京サイクリング |
自転車で東京めぐりをした。
最近テナーサックスを移動する機会が増えたため、なんとか自転車で運べる手はないものかと、リック型のサックスケースを探して町を出た。最初は渋谷にいけばなんとかなるだろうと高をくくっていたのでしたが、何件か楽器屋をまわっても木管楽器自体をおいている場所自体がなかった。「御茶ノ水店にならあるんすけどねぇ」みたいな話ばかりなのである。そんなわけで、お茶の水にむかうことにした。どこかに自転車をとめて、電車でいくことも一瞬考えたが、「天気もいいし、ひさしぶりに東京の街をサイクリングするのもいいかも!」と観光気分でいってみることにしたのである。地図らしきものは財布に忍ばせてある東京の鉄道マップだけというのが不安だったが(今だにガラケーなのです)、まあ駅の名前だけわかれば、道路の行先指示だけをみながらでも、いけるのではと思ったわけだ。
まずは渋谷から青山へ。こどもの頃からよく通っていた児童館の撤去工事を目の当たりにして愕然とした。話には聞いていたので、「はじまったな」ということだったわけだが、愛着のある建物だったので、壊しているのを目の当たりにするとやはりショックである。今調べてみたら、1964年3月竣工、設計は大谷幸夫さんということだったらしい。僕と同い年だったんだねぇと灌漑もひとしおである。
青山通りを外苑にむけて左折。途中建築中の面白い高層ビルをみて思わずパチリ!隈研吾さんの設計かもしれないなぁと思いつつ。
またこちらは紀伊国屋前あたりから六本木ヒルズがみえた風景。すでに仮囲いがしてあり、近々工事が始まりそうな気配。誰が設計しているのかなぁと楽しみになります。
青山ではベルコモンズにも仮囲いがされていました。こちらは1976年竣工で設計は黒川紀章さん。スキップフロアで店舗がらせん状に配置されている計画は当時はとても斬新だったのだろうと思います。中高層の名建築が40年程度で壊されていくってどうなんだろうと思ったりします。もっと長持ちさせればいいのにねぇ。
外苑の銀杏並木も少し葉っぱがさびしくなっていました。ふと国立競技場の行く末を思ったりします。
赤坂では永田町の坂道をあがっていくのがなんとなく嫌だったので、遠回りとわかっていながら外堀通りを右折し南へ。皇居を反時計回りに周回することにしました。
溜池で首相官邸がみえる「はしご」という中華そばやで一服。辛みそばの美味しいお店でした。
文化庁では昔の門柱が保存されていました。面白い形の柱頭をもった味のある姿に以前の建物を想ったりします。
霞が関で信号待ちをしていると遠方に怪しいテントが。近寄ってみると「脱原発テント」とのこと。周囲は「国有地、関係者以外立ち入り禁止」という看板でぐるりと囲まれていました。4年間の攻防の拠点ということなのでしょうか。こんな張り紙をしても強制撤去されていないのは、国も反対勢力を刺激しすぎることを恐れているということなのでしょうか。(まあ壊されてはまた建てられてっていう繰り返しなのかもしれませんが…)
桜田通りを左折して北へ。外務省・農林水産省など国の中枢を担う建物群をみながら進むと桜田門で道は御堀にぶつかります。御堀沿いを一瞬東に進んで祝田橋を渡りふたたび内堀通りを北へ。
和田倉噴水公園では噴水の向こうの感じのいい建物が仮囲いに囲われていました。地図をみるとレストランとあるけれど、改修工事なのか取り壊し新築なのか気になるところです。
そろそろ4時。やっと[御茶ノ水]の案内板をみつけて一安心。夕暮れも近づいてきたので道を急ぎます。
御茶ノ水では下倉楽器で目当てのサックスケースをみつけて購入。良い買い物ができたと喜んだまではよかったのですが、帰宅しようとふとみると自転車の前輪の空気圧が低くなっていて少しタイヤが重い感じがします。スタバで休憩をとって近くに自転車屋がないか聞いてみると「自転車屋はないけれど、近くに交番があるので、空気入れを貸してくれるのでは。」と良い知恵を授けられました。さて、交番ではすぐに空気入れを借りられたのですが、確かにもっていたはずの空気入れ用のジョイント金物(競技用のサイクリング車なので、一般の空気入れでは空気がいれらないのです)を財布を変えた際に移し忘れていたことが発覚、結局空気はいれられずに、自転車屋を探しながらの帰路となりました。
こわごわと少しスピードを加減しながら靖国通りを西へ。途中九段下で和風と欧風と近代建築の3種が仲良く並んでいる景色をみつけて思わずパチリ!統一性のない日本らしい風景ですよね。
市ヶ谷でお堀を渡って再び外堀通り。亀ヶ岡八幡神社で一服。ここは21年前に僕ら夫婦が結婚式をあげた場所です。ひさしぶりにお参りをして家族の健康を祈りました。
時刻はそろそろ5時半。新宿では歌舞伎町がそろそろゆっくりと目覚めようとしていました。ここまでくれば下北沢まではもうひとふんばりです。それにしても自転車屋さんってめったにないものですね。こういうとき、電車に自転車を載せて走れるといいのにと思います。もちろん畳んで袋にいれれば今でも荷物として乗車はできるわけだけれども、輪行型の自転車でないとそれもかなわぬこと。突然の雨や今回のようなアクシデントがあるとき、自転車の遠乗りは本当に怖い部分があります。もっと自由に自転車で電車に乗れる車両を作ってほしいなぁと切に願います。
6時、シモキタに到着。いつもの自転車屋によってタイヤに空気をいれてから、次女のお迎えに学校へ向かいます。今日はすっかり遅くなってしまったので、長女の塾へのお弁当は出来あいを買ってとどけることになりました。
いろいろあったけれど、楽しい東京サイクリングでした。またやろっと!
最近テナーサックスを移動する機会が増えたため、なんとか自転車で運べる手はないものかと、リック型のサックスケースを探して町を出た。最初は渋谷にいけばなんとかなるだろうと高をくくっていたのでしたが、何件か楽器屋をまわっても木管楽器自体をおいている場所自体がなかった。「御茶ノ水店にならあるんすけどねぇ」みたいな話ばかりなのである。そんなわけで、お茶の水にむかうことにした。どこかに自転車をとめて、電車でいくことも一瞬考えたが、「天気もいいし、ひさしぶりに東京の街をサイクリングするのもいいかも!」と観光気分でいってみることにしたのである。地図らしきものは財布に忍ばせてある東京の鉄道マップだけというのが不安だったが(今だにガラケーなのです)、まあ駅の名前だけわかれば、道路の行先指示だけをみながらでも、いけるのではと思ったわけだ。
まずは渋谷から青山へ。こどもの頃からよく通っていた児童館の撤去工事を目の当たりにして愕然とした。話には聞いていたので、「はじまったな」ということだったわけだが、愛着のある建物だったので、壊しているのを目の当たりにするとやはりショックである。今調べてみたら、1964年3月竣工、設計は大谷幸夫さんということだったらしい。僕と同い年だったんだねぇと灌漑もひとしおである。
青山通りを外苑にむけて左折。途中建築中の面白い高層ビルをみて思わずパチリ!隈研吾さんの設計かもしれないなぁと思いつつ。
またこちらは紀伊国屋前あたりから六本木ヒルズがみえた風景。すでに仮囲いがしてあり、近々工事が始まりそうな気配。誰が設計しているのかなぁと楽しみになります。
青山ではベルコモンズにも仮囲いがされていました。こちらは1976年竣工で設計は黒川紀章さん。スキップフロアで店舗がらせん状に配置されている計画は当時はとても斬新だったのだろうと思います。中高層の名建築が40年程度で壊されていくってどうなんだろうと思ったりします。もっと長持ちさせればいいのにねぇ。
外苑の銀杏並木も少し葉っぱがさびしくなっていました。ふと国立競技場の行く末を思ったりします。
赤坂では永田町の坂道をあがっていくのがなんとなく嫌だったので、遠回りとわかっていながら外堀通りを右折し南へ。皇居を反時計回りに周回することにしました。
溜池で首相官邸がみえる「はしご」という中華そばやで一服。辛みそばの美味しいお店でした。
文化庁では昔の門柱が保存されていました。面白い形の柱頭をもった味のある姿に以前の建物を想ったりします。
霞が関で信号待ちをしていると遠方に怪しいテントが。近寄ってみると「脱原発テント」とのこと。周囲は「国有地、関係者以外立ち入り禁止」という看板でぐるりと囲まれていました。4年間の攻防の拠点ということなのでしょうか。こんな張り紙をしても強制撤去されていないのは、国も反対勢力を刺激しすぎることを恐れているということなのでしょうか。(まあ壊されてはまた建てられてっていう繰り返しなのかもしれませんが…)
桜田通りを左折して北へ。外務省・農林水産省など国の中枢を担う建物群をみながら進むと桜田門で道は御堀にぶつかります。御堀沿いを一瞬東に進んで祝田橋を渡りふたたび内堀通りを北へ。
和田倉噴水公園では噴水の向こうの感じのいい建物が仮囲いに囲われていました。地図をみるとレストランとあるけれど、改修工事なのか取り壊し新築なのか気になるところです。
そろそろ4時。やっと[御茶ノ水]の案内板をみつけて一安心。夕暮れも近づいてきたので道を急ぎます。
御茶ノ水では下倉楽器で目当てのサックスケースをみつけて購入。良い買い物ができたと喜んだまではよかったのですが、帰宅しようとふとみると自転車の前輪の空気圧が低くなっていて少しタイヤが重い感じがします。スタバで休憩をとって近くに自転車屋がないか聞いてみると「自転車屋はないけれど、近くに交番があるので、空気入れを貸してくれるのでは。」と良い知恵を授けられました。さて、交番ではすぐに空気入れを借りられたのですが、確かにもっていたはずの空気入れ用のジョイント金物(競技用のサイクリング車なので、一般の空気入れでは空気がいれらないのです)を財布を変えた際に移し忘れていたことが発覚、結局空気はいれられずに、自転車屋を探しながらの帰路となりました。
こわごわと少しスピードを加減しながら靖国通りを西へ。途中九段下で和風と欧風と近代建築の3種が仲良く並んでいる景色をみつけて思わずパチリ!統一性のない日本らしい風景ですよね。
市ヶ谷でお堀を渡って再び外堀通り。亀ヶ岡八幡神社で一服。ここは21年前に僕ら夫婦が結婚式をあげた場所です。ひさしぶりにお参りをして家族の健康を祈りました。
時刻はそろそろ5時半。新宿では歌舞伎町がそろそろゆっくりと目覚めようとしていました。ここまでくれば下北沢まではもうひとふんばりです。それにしても自転車屋さんってめったにないものですね。こういうとき、電車に自転車を載せて走れるといいのにと思います。もちろん畳んで袋にいれれば今でも荷物として乗車はできるわけだけれども、輪行型の自転車でないとそれもかなわぬこと。突然の雨や今回のようなアクシデントがあるとき、自転車の遠乗りは本当に怖い部分があります。もっと自由に自転車で電車に乗れる車両を作ってほしいなぁと切に願います。
6時、シモキタに到着。いつもの自転車屋によってタイヤに空気をいれてから、次女のお迎えに学校へ向かいます。今日はすっかり遅くなってしまったので、長女の塾へのお弁当は出来あいを買ってとどけることになりました。
いろいろあったけれど、楽しい東京サイクリングでした。またやろっと!
by kenzo_stsk
| 2014-12-09 09:13
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