2015年 12月 10日
世田谷の学校が変わるとき(その3) |
今日は世田谷教育改革話の最終回
リヒテルズ直子さんと保坂区長の対談をまとめます。最初に区長からこの対談は「学校を変えていくイメージをもう少し具体的にすること」と目標が示されました。それを受けて直子さんからは、ひとりひとりに対応できる環境づくりが大切であり、オランダも無駄にお金を使っているわけではなく(むしろオランダ人はケチである)、一緒に考えてくれる専門的な協力者が不可欠であろうという話がありました。
まず区長から、基礎的なところで世田谷には13の大学があり留学生も増えているので、障碍者のサポートなどには是非大学生など若い力を借りたいという発言がありました。ロシアやパリで起きた事件などを引き金に報復の連鎖が始まっては困るが、どう対応すれば良いのかは難しい問題で、世の中には大人でもわかっていない沢山のことがあり、わからないということを忘れずにいることは大切であると思うといいました。
次に直子さんからやや具体的な話として、市民ができる社会貢献の3つのやり方「1.個人としての行動に責任をもつ(寄付) 2.社会に参加する(ボランティア) 3.正義を大切にする(民主的であること)」が提示されました。ここで大切なのは2までは独裁体制でも出来ることなので、3の民主的な=Citizenship 教育は特に大切であり、自分の宗教を客観的にみれる感性が必要で、とはいえ一人で考えてばかりいると孤立してしまう危うさがつきもので、無関心が高まったり、差別的な発言が多くなっていくものです。つまり共同で世の中を良くしていくということがとても重要であろうという発言がありました。
また区長は、こどもたちの安心感が大切という話は特に心に響いた、情報をきちんと公開して「本人が知らないところでは、自分のことは決められないということが約束されることで安心感につながっていくのではないか」といいました。それを受けて直子さんより「以前は子供の頭は空のバケツと思っていた時代があったが、今は子供の頭はみんな違う種だとわかってきた。こどもは失敗しながら学ぶものなので、オープンに話し合える安心感を大切にしながら、現場の経験値を引き出し、上から目線ではなくファシリテートできることが自治体に求められていることだ。」との発言がありました。
世田谷区の教育改革の今後に期待したいと思います。
リヒテルズ直子さんと保坂区長の対談をまとめます。最初に区長からこの対談は「学校を変えていくイメージをもう少し具体的にすること」と目標が示されました。それを受けて直子さんからは、ひとりひとりに対応できる環境づくりが大切であり、オランダも無駄にお金を使っているわけではなく(むしろオランダ人はケチである)、一緒に考えてくれる専門的な協力者が不可欠であろうという話がありました。
まず区長から、基礎的なところで世田谷には13の大学があり留学生も増えているので、障碍者のサポートなどには是非大学生など若い力を借りたいという発言がありました。ロシアやパリで起きた事件などを引き金に報復の連鎖が始まっては困るが、どう対応すれば良いのかは難しい問題で、世の中には大人でもわかっていない沢山のことがあり、わからないということを忘れずにいることは大切であると思うといいました。
次に直子さんからやや具体的な話として、市民ができる社会貢献の3つのやり方「1.個人としての行動に責任をもつ(寄付) 2.社会に参加する(ボランティア) 3.正義を大切にする(民主的であること)」が提示されました。ここで大切なのは2までは独裁体制でも出来ることなので、3の民主的な=Citizenship 教育は特に大切であり、自分の宗教を客観的にみれる感性が必要で、とはいえ一人で考えてばかりいると孤立してしまう危うさがつきもので、無関心が高まったり、差別的な発言が多くなっていくものです。つまり共同で世の中を良くしていくということがとても重要であろうという発言がありました。
また区長は、こどもたちの安心感が大切という話は特に心に響いた、情報をきちんと公開して「本人が知らないところでは、自分のことは決められないということが約束されることで安心感につながっていくのではないか」といいました。それを受けて直子さんより「以前は子供の頭は空のバケツと思っていた時代があったが、今は子供の頭はみんな違う種だとわかってきた。こどもは失敗しながら学ぶものなので、オープンに話し合える安心感を大切にしながら、現場の経験値を引き出し、上から目線ではなくファシリテートできることが自治体に求められていることだ。」との発言がありました。
世田谷区の教育改革の今後に期待したいと思います。
by kenzo_stsk
| 2015-12-10 00:24
| ・教育