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2012年 05月 17日
若林の駅にいった。
![]() 先月末、三軒茶屋のアートフリマをみていたら、「旧若林駅舎の模型をつくってくれる方を探しています…」という看板を立てているブースに出会った。そもそもいろいろなアートを物販している場所で、人探しをしているというのがすごく目立っていたし、建築士にとって、建物の模型をつくるということは業務のひとつということもあって、つい「詳しく聞かせていただいていいですか?」と声をかけた。写真のみという少ない資料から、鉄道模型展示用の旧若林駅の上り線ホームの模型をつくって欲しいのだという。 連休明けに正式な依頼があって、グーグルマップで大方の駅舎サイズを想定して図面を書きはじめてみたのだけれど、あまりにも資料が少ないので、正確なホームのサイズさえ予測しづらい。そこで今日現地を見にいき現在の駅舎を採寸しながら、依頼主に以前の話をいろいろ確認してみたというわけである。 「ホームの屋根は昔、このあたり(1両半といったところ)まででしたよね?」と僕が質問すると、「はい。最初、たまでんは一両編成でしたので。ひとつの車両の前と後に運転席のあるタイプの電車が走っていました。私はその頃の電車じゃなけりゃ嫌なので、とても苦労してあの鉄道模型を手にいれたのです」ととても熱心に想いを語られた。それはその頃の町の様子や、駅の風景が目にうかぶような話だった。 おじいさんの想いに応えられるような模型をつくってみたいと思っている。 ![]()
2012年 04月 23日
うっかり三軒茶屋にいってしまった。
![]() 美容室にいく妻に「こどもたちのお守り役」をリクエストされて、うっかりあまりお金も持たずに三茶に行ってしまった。なんと今日は「世田谷アートフリマ」だったのである。いや、知らないってこと自体がかなりのうっかりさんでもあるし、そもそも「なんで出店したいって毎年思わないんだろうなぁ、俺!?」って反省しきりなので、実はこういうイベントを観にいくのはきらいだ。しかもがっつりお買い物もできないのではそもそも論外なのでありました。 「アートフリマ」ってそんなに有名なイベントではないのでは?なので、ちょっと説明すると、小物雑貨市としては、たぶん世田谷でピカイチの「アート限定・屋内型フリーマーケット」のこと。一年に一度、キャロットタワーの市民活動支援の枠組みでおこなわれるお祭りである。 まあ、アートの解釈をどこまで広くとるかって解釈の問題は常にあるので、ここまで「手作り小物限定」が正しいアートの姿なのかという異議はあれども、とにかくすごいのはその『質の高さ』であります。もしあなたが、ふつうのフリマという言葉からイメージされるのりでここに参加したら、恥をかいてがっくりとうなだれて帰ることになるだけなので、やめておいた方がいい。ここは「プロ裸足」という言葉が実にしっくりくる、驚きの質の高さなのです(4~5年前にリアルにがっくり帰った僕がいうのだから、たぶん間違いないです。実際すごく「熱い」し… 写真で紹介している「のぼり型ポスター」は会場の配置図が二つ折りにいれられたというもの。こんなポスターだけでも、僕はすごく質の高いアート作品だと思うし、ここでは「一般的にアートって何?」ということを一から考えたくなりますね。例えば、今日気になったのは「字体」と「盆栽」。これって外国人的には日本文化の本道。でも、「アート」で括って良いのかなぁと思ったりしました。 まあ、カテゴリー分けの話で、今ここでひとり盛り上がることには全く意味がないので、今日はこのあたりでお終いにします。そもそも今にも雨が落ちてきそうで、「こどもたちを連れて早くお家に帰って!」というマスターからの指令で、後ろ髪ひかれまくりで帰る家の遠かったのみしか、ご報告することもないのでありますし、なんと戦利品ゼロ!なのだ(俺は悔しいよ!)。 あ~ぁ、三茶になんかいくんじゃなかったなぁ。。 ![]()
2011年 10月 31日
秋の京都に行ってきました。
![]() 幼なじみに「京都で『未来の幸せについて考える語りの場』を設けるので来ませんか?」と誘われ、土日と京都に行ってきました。土曜日の始発で出かけて、日曜日の終電で帰ってくるという強行軍。土曜の午後はたっぷりとまち歩きもしてきました。 土曜、朝6時。品川で友人と待ち合わせ、新幹線で一路京都へ。朝9時前には京都に付いているのだから、驚きである。普段だったら、まだ保育園にいる時間帯に京都にいられるという事実に愕然とする。一番で金箔職人の野口康さんの御宅を訪問し、金箔画の話をいろいろ聞いた。凄く面白かったけれど、今晩21時からNHKのBSプレミアムで野口さんが、クリムトの話をする番組が放映されるらしいので、この件については、ちょっと先送りすることにしよう。楽しく番組を見たい方々にネタバレしてしまうようだと悪いからね。今晩見てから再度書くことを考えようと思います。とても面白い話ばかりだったので、見れる方は是非チェックしてみてください。 午後は友人と別れて、ひとりまち歩きをした。今出川通りを堀川から東へ歩き、御所や同志社・京大キャンパスなどを横目に銀閣へ。そのあと哲学の道を南に下がって南禅寺で水道橋を見学、ついでに「琵琶湖疏水記念館」で水路がつくられた歴史について勉強した。そのあとはバスで4条河原町に出て、鴨川沿いの町を散策し、先斗町近くの公園で夕涼み。そのあとお昼に別れた友人と再度合流しつつ、日曜日の集いのために前日から京都入りしている東京チームの面々と、前夜祭としての夕食会を楽しんだのでした。京都で食べるタイ料理はとても美味しかったです。 さて、まち歩きの感想でも書きましょう。いわずもがなのことですが、京都は方位に準じ、碁盤の目状に道路が走る町です。多くの道は6mくらいで、歩車道の分離なく人と車は共存しています。4から5ブロック毎に4車線程度の大通りがあり、そこにはバスも走っています。小さなブロックの中には人がすれ違うのも遠慮がちになるような路地も沢山あります。路地が沢山あるという意味において、京都と下北沢はとても似ていますが、京都はとても計画的かつ規則的に作られた町なので、そういう意味においては、下北沢の真逆にある町といえましょう。 京都は道に直接面した町家が数多くあります。家は道路に対して、細かいピッチの縦格子の目隠しを有しており、道から中は見えないようになっています(家の中は道より暗いので)。逆に家の内部から道は割と良くみえるので、京都の町で道を歩いていると、なんか町に見張られているような気分になります。この傾向は住まいである町家に特化したことではなく、飲み屋街などでも共通して見られる傾向です。つまり京都は「上手に視線を遮る手法」が発達した町であり、それが京都を一層神秘的にしています。 続く(かも…?)
2011年 09月 26日
HE+ME=2の12号(SHE+ME=2)を読んだ。
![]() 今回の特集はそのものズバリ「秘密」である。ちょっと洒落て江戸言葉で「シミツ」も可、なんてことになっている。 いや、これ名作でした。秘密ってことをここまで深く掘り下げた人達の文章って、僕は読んだことがありませんし、「あぁ、秘密ってそういえばそんなもんだよなぁ」と深~くうなずいてしまいました。これ、素晴らしいです。 ところで、以前は「路字」もHE+ME=2の兄弟誌として確固たるポジションにいたものの、最近の体たらくですっかり水をあけられえた形になっています。それは「『路字』には「必要」がないから」。う~む。路字のためにカフェでもつくってやろうか?と目論む、今日この頃です。でもそれじゃ、仕事変わっちゃいそうだよなぁ…。 もう少し落ち着いて考えよう… ※ちなみにHE+ME=2は喫茶店「いーはとーぼ」発の文芸誌。定価150円(次回利用可の150円分金券つき、∴実質タダ!)
2011年 09月 12日
昨日、家族で観てきました。
![]() とても素敵な映画でした。時間的には比較的短い作品ですしストーリーも単純なので、世間的にはあまり評価がえられなかったのかもしれませんが、僕としてはとても満足のいく映画でした。でてくる登場人物たちがすべて良い人たちであること、夕方の風景がとても美しく描かれていること、描写される食べ物がとても美味しそうだったこと、いつもジブリの映画を観て感動を与えてくれるエッセンスがしっかりとコンパクトに納められていて、とても気持ちの良い映画だったと思います。 特に建物の保存という僕にとってはとても身近なテーマを扱った作品だったので、楽しみに観にいったのでしたが、解決にむけて学生達がとった方法がとにかく素晴らしく感心したということだけ書いておきます。あまり内容を書きすぎるとネタばれになってしまいますからね。 もうそろそろロードショーも終わってしまうのかもしれませんが、まだ観てない方は是非!僕ももう一度観にいける時間がとれるようだったら、今度はもっと小さな映画館でひとりで見直してみたいなぁと思っています。
2011年 08月 17日
昨日、八王子市役所に行った。
![]() 確認申請の仕事で八王子市役所に行った。高校の友人が京王八王子の一つ前駅「北野」に住んでいた関係で、そちらにはよく行ったこともあったが、八王子の町を歩いたのは、実ははじめてのことでした。だから八王子の町が、浅川という川を抱き、わりと平らたくて悠然とした町であることも、今回はじめて知りました。僕は中心を川が流れる町って好きだ。地図をみたとき、川が町の骨格となっていて、その蛇行する緩やかなカーブに寄り添うように町が形成されているような都市って素直に素敵だと思う。大学時代に2度ほど旅行で行った金沢の町の印象が、とてもよかったからかもしれない。 建築指導課で細かい仕事の話を聞いて(こういうのを僕らは「事前相談」といいます)、帰ろうと歩きだした目の隅に、なにか魅力的なものがかすめた。それは「八王子湧水めぐりマップ」という地図。A3版の表裏カラーの地図には、八王子市内にある湧水が8箇所(八王子だから八箇所にしたようである)セレクトされており、それらを巡りながら町の様子がよくわかるような解説がかかれたものだった。「これをもってまち歩きがしてみたいなぁ」と思わせる地図ってなかなか素晴らしいと思ってよくみたら、市政90周年の特別企画としてつくられたもので、企画・編集は多摩美術大学環境デザイン学科と記されていた。多摩美といえば世田谷区内にキャンパスがある大学である。記憶の隅にしっかりと刻んでおいた。 今度来るときは少し早めに家をでて、まち歩きでもしてみようかな。 ![]()
2011年 06月 08日
アートギャラリーに行った。
![]() 「まちづくり」で知り合った友人が下北沢のギャラリーでグループ展をひらいたので、観にいった。展示タイトルは「○○・(マルマル展)」。思えば○の好きな男である。そもそも○の定義とは、一定の面積を最小の周で表現しようとしたときに現れる形。限りなく角がなく安定した、また防御的な形であるともいえる。彼はずっと世田谷で「まちづくりプランナー」を生業としている男である。多くの癖ある区民を元気づけ、にこにこと活動を続ける内に、いつのまにか丸くなってしまったのであろう。 今回の作品で、彼は壁面下地用のマグネットプレートの上に沢山の写真を丸く配置し、更にその写真の中を丸く切り取って「缶バッジ」とすることで、大きな「缶バッジパズル」を創作していた。写真のネタは外国の風景や世田谷の風景。彼がここ何年かの間に経験した個人的景色の羅列なのであろう。ペタペタとやると割とやみつきになります。 グループ展は週末の日曜日まで。場所はオオゼキの隣、地下1Fのギャラリーです。お時間のあるかたは是非!
2011年 04月 28日
あの地震以来思っていること。
電気が自由に手に入らないことは、確かに非常に不自由なことではある。ただ、そんな生活にどっぷりとつかってみた景色が、僕にはとても美しくみえるのだ。 店の明るさを落として営業するもの。煌々と照らされた光の下で、ガンガン音楽をならして購買意欲をあおるもの。いままで電気がすべて自由だった世界では、みえてこなかった「個人の主張」が今、灯りの質への選択肢をみるだけで、透けて見えてきている。 店にはいった瞬間に「ここの店長とか気が合いそうだな」と思える社会を僕はいとおしく思うのであります。
2011年 03月 25日
明日、BEAR POND ESPRESSO でチャリティライブがある。
![]() 明日26日の夕方16:00~18:00、一番街の BEAR POND ESPRESSO で震災チャリティライブがある。3月11日の地震のあと、オーナーの田中氏と店で話をした。 「ねぇ、金子さん。ぼくらはあの9.11のニューヨークを体験したから思うことなんだけど、このあと何が起こるかわかる?日本経済がねドンと沈むかもしれないよ。それはね、単に東京が落ちるってことじゃなくてね。そういうときは日本全体が一斉に落ちるんだ。だから、どちらかというと、自分たちには関係ないって思っている関西の方が、油断している分あぶないともいえることなんだよ。」 田中氏のそんな心配はもうすでに当たっているともいえるだろう。3.11に日本を襲った地震は、東関東を広域に渡って被災地へと変貌させ、多くの企業が在庫ストックなどの入手先をなくして、今右往左往しているのだから。 だから、僕たちは今、自分達も被災者であることに早く気づき、手を繋がなければならないのだと思う。怖いのはみんな一緒。だから手を繋いで、この非常事態をのりきろうではないか。 参加ミュージシャンはハワイミュージックのChiyoTia など。投げ銭形式で集めたお金は、会計報告とともに日本赤十字社に寄付されるとのこと。なお当日販売されるビールの売上の半分も寄付にまわされるという。そしてBEAR PONDはライブ中のコーヒーの売り上げすべてを寄付し、mixtureはブラウニーを提供、その売り上げすべてを寄付するということです。 では、明日ベアポンドで会いましょう!
2011年 02月 25日
朝、いつものようにBEAR POND ESPRESSO に行くと…
田中さんが熱烈に話しはじめた。内容は「彼がラジオで言いたかったこと」。昨日紹介したラジオでは、田中さんも音声でインタビューの様子が記録されているのだけれど、どうやら「あれって何を言いたいのかわからなかったよ」というお客さんの声が多かったようである。 彼はニューヨークでのアップルストアーの展開を数店舗見せてくれた上で、こんな話をした。 「金子さん、ニューヨークにはアップルのこんなお店があるんだけど知ってた?(とipadで14th street と、fifth avenue の建物をみせてくれる)」 「いや、はじめてみたね。カッコいいじゃない。」 「これってね、14th street のは、元々肉の市場だったのね。で、建物の外壁を残したままで、中は全部構造からやり直して、リフォームしている。fifth avenue の方は中庭で、小さな噴水のあった場所なんだよ。その地下を掘ってストアーを作り、ちょうど噴水の位置にガラスの箱をつくってエントランスホールにしているってわけ。」 「なるほど、考え方はルーブル美術館のガラスのピラミッドに似ているね。」 「そうそう。共通しているのは、建物や場所の歴史はそのままにして、空間をつくっているってことなんだ。ガラスのエントランスホールとかは、いわば『無』の表現ってわけ。つまりみんなの憩いの中庭をなるべくそのままの形で残したかったわけだね。新しいデザインとかカッコいいものをつくることは簡単だけど、歴史はつくれない。だから、僕がこのお店(もちろんベアポンドのこと)をつくるときも、昔のままを大切にして内部だけに手をいれてつくることにしたんだよ。僕がラジオでいいたかったことって、そういうことなんだよね。」 確かに、最近は日本でも伝統的な建物をどういう風に残していくか?ということをテーマとした建物は多い。でも床面積を増やして収益をあげることを第一と考えることが多いため、超高層ビルの下層階に昔の建物のファサードだけをお飾りのように貼り付けたものとか、あまりカッコいいとは思えない代物が多いのは事実なのだ。その点、アップルのやっていることは、スマートでスタイリッシュだ。高度経済成長の時代は終わったのだから、そろそろ日本もこんな感じでいきたいものである。 < 前のページ次のページ >
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