2024年 03月 18日
世田谷のまちと暮らしのチカラ(その2) |
昨日、タイトルの展覧会において「未来の世田谷シンポジウム」という講演会があった。
参加希望者がとても多かったようで、会場への参加はすでに満員だったので、園藝部のこやにノートパソコンを持ち込んでYouTubeのオンライン放送をみた。前半は現在注目のスポット4カ所からの活動報告がそれぞれ40分ずつあり、そのあと各活動の主役たちを壇上に迎えてのパネルディスカッションというメニュー。全5時間という超ロングバージョンであった。
注目のスポットとは
●「KOMAZAWA MOAI FARMから始まる駒沢のまちと駅のこれから」株式会社イマックス、東急電鉄株式会社
●「下北沢で働く~誰かのやってみたいが街とつながるワークプレイス~」株式会社ヒトカラメディア、株式会社はこぶん、京王電鉄株式会社
●「公共施設を核とした新たなコミュニティづくり」さくら花見堂の会、まもりやまテラスの会、株式会社世田谷サービス公社
●「企業と市民が連携した『緑の基軸づくり』~下北沢の事例から」一般社団法人シモキタ園藝部、小田急電鉄株式会社
の4つ。鉄道事業者の開発事例が3つ、学校の統廃合により生じた学校跡地を拠点とするまちづくり活動が2か所というラインナップであった。まちづくりの核として緑をテーマとしている団体が多いこと、また新しい働き方や居場所など、ライフスタイルの変化に対応した活動が生まれてきていることがみてとれた。鉄道事業者が多く登壇したのは、東京のインフラ開発が新しい局面にはいっていることを示しているのだろうし、学校跡地の開発は子どもが減ってきていることによる社会の人口構成の変化から生じている事例ともいえるだろう。いずれも時代の変化によって生き方、ライフスタイルの変革が急激に進んでいることを思わせた。世田谷においてはそれらの変化が東京の中央に近い部分、つまり東側から起こっているということを表しているのかもしれないなと感じた。
我らが園藝部からも代表理事の三島さんが登壇し、活動をとても丁寧に紹介していました。小田急電鉄の五十嵐さんの開発の経緯説明も計画の段階でどういう検討がなされた上で、下北線路街のプランが生まれてきたのかがよくわかる事例紹介となっていてとてもわかりやすく、面白いものでした。すごくためになる講演会だったので、アーカイブが公開される予定がないというのはとても残念なことです。部分ごとにでも公開の手立てがないものか、再検討してほしいなと感じています。
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by kenzo_stsk
| 2024-03-18 10:18
| ■園藝部