2010年 09月 03日
下北沢駅舎説明会のご報告 |
駅舎説明会に行った。

東大原小学校へ、駅舎の説明を聞きに行った。折角、体育館で大きなスクリーンをつかっての説明会ということだったのに、集まってきたのは50人程度といったところか。そもそも環境基本条例で定められたお知らせの範囲に該当するのは、近隣の650世帯で、それ以外にはほとんど何の告知もしていないというのだから、人が集まらないのも当然である。会場で世田谷の区議である木下議員が激高していたが、今回の説明会のことは議員さんにも知らされていなかったようだ。対して、東京都や小田急電鉄、世田谷区の「管理側関係者たち」は近隣の案内ボードを持って立っている人やら、靴脱ぎでビニールを配っている人など、「なんでこんなに人員が必要なの?」と思われる2~30人体制。説明用の演壇だけでも、10人を越える人たちが配備されているのだから、恐れ入った。
告知範囲が恐ろしく狭いし、駅舎建設における近隣環境影響に対する話だけなのかと思っていたら、説明用のスクリーンに示されたものは、駅舎内部の安全対策や、使いやすさに対する考え方、人に優しい施設としての設計についてなど、どちらかというと、一般の駅利用者に聞かせたい話が主であった。せっかく、多くの人にわかりやすい資料を、あれだけの力や資金を投入して作っているというのに、とにかく必要最低限の告知範囲にしかお知らせしないというのは、一体どういうことなのだろう?自治体の考えていることって、全く理解不能である。そもそも、環境基本条例っていうのは、一般のビルなどをつくる事業者が、建設物の内容を近隣にお知らせするために必要な説明義務として設けられている制度。その必要最低限として決められた対象範囲を、駅舎のような公共的な施設について、そのまま転用してそれだけで良いと考えているセンスが信じられない。公共建築物の告知には、別途規模や用途に応じた新しい基準が是非必要である。というか、東京都の事業なのだから、なにも下部組織である「世田谷区の環境基本条例」なんかに頼らないで、独自の物差しで必要なだけの告知をきっちりしていただきたいと考えるのはおかしなことだろうか?そりゃ、世田谷区に確認申請を提出しなければならないという事情はよくわかるんだけどね。「必要以上の告知はしてはならないというルールではないんだからね!」と強くいいたくもなるのである。
説明会はお決まりの「音声入りすごく立派なスライド上映会」に続いて、やはりお決まりの「質疑応答」となった。時間は短く、質問は多い。しかも質問を箇条書き的に司会がまとめるとき、きっちりと答えたくない質疑に関しては、うまく省略するのもまたお決まり。一度質問した人は再度の質問はできないものであるから、聞いたことと全く違った主旨の回答しか得られなかったとしても、一方通行でお終い。説明会とはいつもそんな風に進められていくのである。
今回も質疑はいろいろあったのですが、思い出せる限り以下に箇条書きにします。
1.駅舎内のトイレの数は充分か。
2.ホームドアの設置は考えているか。
3.区民の意見を聞いて、取り入れたアイデアを説明して欲しい。
4.安全対策として、「1階部分に非常用の車両などがパスできる通路を確保して欲しい」という要望を出したのだが、聞き入れられていないのは何故か。
5.駅舎の面積が以前発表されていたものよりずいぶんと大きくなっているのは何故か。
6.この説明会を告示した時期と告知の範囲について教えて欲しい。また議員にお知らせがなかったのは何故か。もっと広域にお知らせをするべきだったのではないか。
7.スライドが早すぎてよくわからなかったので、再度説明をお願いしたい。
8.井の頭線と小田急線の改札は別々になるのか、それとも一緒に出来るのか。
9.駅舎の正面にガラスを使った理由は?また、その安全性が大丈夫かを教えて欲しい。
10.しもちかナビなどを有効につかって、今回の内容をしっかり情報提供して欲しい。
11.成城で駅舎と敷地境界の間に、ゴミ捨てにされてしまうような曖昧なスペースが放置されているのをみた。下北沢は大丈夫か。
12.駅に商業スペースをつくる計画があるようだが、今回の事業で立ち退きにあった事業者に優先的に店舗スペースなどを提供する配慮はあるか。
大体こんな感じでした。回答はまた必要に応じて書くことにします(できれば、東京都に議事録を掲載してもらいたいけど無理ですかね?今度聞いておきます)。
今回僕は意見を聞いてもらう時間をとってもらえなかったので、最後に「もう質問は打ち切りです。時間内に聞けなかった質問については、配布資料に連絡先を設けましたので、そちらまでお願いします。」と、無理やり会を終了させようとする司会の方に、「質問したくても、解説が早すぎて全くわからなかったので、スライド自体をいただきたいのですが!!」と大声で怒鳴って、資料の配布を取り付けた。「ホームページでのPDF公開もしてください!」と最後にもう一押ししたのでしたが、こちらは「データなどを加工する必要があるのでご容赦いただきたい」と断わられてしまった。全く、パワポをPDFにして張り付けるくらい、ひとりで1時間の手間もかからないだろうに。これだけ無駄な人員配置を見せられた後で、こんなことを言われるから全く嫌になっちゃうんだよね~。
とりあえず、近々スライドの画像を確保しに行ってきますね。では。
追伸:質疑の詳細はこのサイトに詳しいので参考までリンクを貼っておきます。ちなみに東京都と小田急電鉄は昨晩の議事録公開は予定していないとのこと。また一部の噂として流れた、説明会のパワーポイント情報の「配布」は「貸し出し」の間違いでした。今コピーをスキャン中なので、情報提供までもう少しお時間をください。ということで、とり急ぎ…

東大原小学校へ、駅舎の説明を聞きに行った。折角、体育館で大きなスクリーンをつかっての説明会ということだったのに、集まってきたのは50人程度といったところか。そもそも環境基本条例で定められたお知らせの範囲に該当するのは、近隣の650世帯で、それ以外にはほとんど何の告知もしていないというのだから、人が集まらないのも当然である。会場で世田谷の区議である木下議員が激高していたが、今回の説明会のことは議員さんにも知らされていなかったようだ。対して、東京都や小田急電鉄、世田谷区の「管理側関係者たち」は近隣の案内ボードを持って立っている人やら、靴脱ぎでビニールを配っている人など、「なんでこんなに人員が必要なの?」と思われる2~30人体制。説明用の演壇だけでも、10人を越える人たちが配備されているのだから、恐れ入った。
告知範囲が恐ろしく狭いし、駅舎建設における近隣環境影響に対する話だけなのかと思っていたら、説明用のスクリーンに示されたものは、駅舎内部の安全対策や、使いやすさに対する考え方、人に優しい施設としての設計についてなど、どちらかというと、一般の駅利用者に聞かせたい話が主であった。せっかく、多くの人にわかりやすい資料を、あれだけの力や資金を投入して作っているというのに、とにかく必要最低限の告知範囲にしかお知らせしないというのは、一体どういうことなのだろう?自治体の考えていることって、全く理解不能である。そもそも、環境基本条例っていうのは、一般のビルなどをつくる事業者が、建設物の内容を近隣にお知らせするために必要な説明義務として設けられている制度。その必要最低限として決められた対象範囲を、駅舎のような公共的な施設について、そのまま転用してそれだけで良いと考えているセンスが信じられない。公共建築物の告知には、別途規模や用途に応じた新しい基準が是非必要である。というか、東京都の事業なのだから、なにも下部組織である「世田谷区の環境基本条例」なんかに頼らないで、独自の物差しで必要なだけの告知をきっちりしていただきたいと考えるのはおかしなことだろうか?そりゃ、世田谷区に確認申請を提出しなければならないという事情はよくわかるんだけどね。「必要以上の告知はしてはならないというルールではないんだからね!」と強くいいたくもなるのである。
説明会はお決まりの「音声入りすごく立派なスライド上映会」に続いて、やはりお決まりの「質疑応答」となった。時間は短く、質問は多い。しかも質問を箇条書き的に司会がまとめるとき、きっちりと答えたくない質疑に関しては、うまく省略するのもまたお決まり。一度質問した人は再度の質問はできないものであるから、聞いたことと全く違った主旨の回答しか得られなかったとしても、一方通行でお終い。説明会とはいつもそんな風に進められていくのである。
今回も質疑はいろいろあったのですが、思い出せる限り以下に箇条書きにします。
1.駅舎内のトイレの数は充分か。
2.ホームドアの設置は考えているか。
3.区民の意見を聞いて、取り入れたアイデアを説明して欲しい。
4.安全対策として、「1階部分に非常用の車両などがパスできる通路を確保して欲しい」という要望を出したのだが、聞き入れられていないのは何故か。
5.駅舎の面積が以前発表されていたものよりずいぶんと大きくなっているのは何故か。
6.この説明会を告示した時期と告知の範囲について教えて欲しい。また議員にお知らせがなかったのは何故か。もっと広域にお知らせをするべきだったのではないか。
7.スライドが早すぎてよくわからなかったので、再度説明をお願いしたい。
8.井の頭線と小田急線の改札は別々になるのか、それとも一緒に出来るのか。
9.駅舎の正面にガラスを使った理由は?また、その安全性が大丈夫かを教えて欲しい。
10.しもちかナビなどを有効につかって、今回の内容をしっかり情報提供して欲しい。
11.成城で駅舎と敷地境界の間に、ゴミ捨てにされてしまうような曖昧なスペースが放置されているのをみた。下北沢は大丈夫か。
12.駅に商業スペースをつくる計画があるようだが、今回の事業で立ち退きにあった事業者に優先的に店舗スペースなどを提供する配慮はあるか。
大体こんな感じでした。回答はまた必要に応じて書くことにします(できれば、東京都に議事録を掲載してもらいたいけど無理ですかね?今度聞いておきます)。
今回僕は意見を聞いてもらう時間をとってもらえなかったので、最後に「もう質問は打ち切りです。時間内に聞けなかった質問については、配布資料に連絡先を設けましたので、そちらまでお願いします。」と、無理やり会を終了させようとする司会の方に、「質問したくても、解説が早すぎて全くわからなかったので、スライド自体をいただきたいのですが!!」と大声で怒鳴って、資料の配布を取り付けた。「ホームページでのPDF公開もしてください!」と最後にもう一押ししたのでしたが、こちらは「データなどを加工する必要があるのでご容赦いただきたい」と断わられてしまった。全く、パワポをPDFにして張り付けるくらい、ひとりで1時間の手間もかからないだろうに。これだけ無駄な人員配置を見せられた後で、こんなことを言われるから全く嫌になっちゃうんだよね~。
とりあえず、近々スライドの画像を確保しに行ってきますね。では。
追伸:質疑の詳細はこのサイトに詳しいので参考までリンクを貼っておきます。ちなみに東京都と小田急電鉄は昨晩の議事録公開は予定していないとのこと。また一部の噂として流れた、説明会のパワーポイント情報の「配布」は「貸し出し」の間違いでした。今コピーをスキャン中なので、情報提供までもう少しお時間をください。ということで、とり急ぎ…
by kenzo_stsk
| 2010-09-03 00:19
| ・下北沢駅舎

