2011年 03月 16日
タイムリミット |
来る18日(金)は「小田急線上部利用計画」への意見書提出期限である。

この前、小田急線上部利用通信の6号が発行されたことについて書いた。
本当ならば、きちんと世田谷区の担当者の方に計画についての質問に答えてもらってから、この意見書は書きたかった。そしてその機会は「あとちの会」によって、3月11日の夕刻に用意されていたはずであったのだ。そうあの地震ですべての予定がふっとんだのである。
今、もう一度通信を読み直してみた。やはり、今6号で発表された世田谷区の計画は今まで5号までにつみあげてきた、市民からのアイデア募集+検討委員会での議論の上にあるとはどうしても思えない。少し長くなってしまうけれど、本来ならば会場で質問したかったことをまずは下記に貼付してみよう。
【「世田谷区の提案する上部利用計画」に対する質問事項】
● この度発表された「提案する計画」に関し、前回発表の「検討委員会、検討の取りまとめ」との違いについて質問します。
■ 計画全般に関して
1. 自転車通行に関して「原則として連続して確保」の方針でしたが、今回の計画書の表記にはこの件に関する記述がありません。方針は?
2. 「みどり軸の形成」は今回の計画における大切な主題であったことは今も変わらないことと思うのですが、土地利用における分類からは『住居系施設ゾーン』『商業系施設ゾーン』『拠点商業系施設ゾーン』とみどりを連想させる言葉が省かれているような印象をあたえます。各施設ゾーン内における緑化の割合、樹種の選定についてなど、緑化の方針についてお聞かせください。
3. 同じく、3つの施設ゾーンについて、整備される建物の施設規模の階数、棟数および建物用途に関するイメージをお知らせください。またあえて商業系施設ゾーンと拠点商業系施設ゾーンと違うゾーン名称をつくった違いの根拠についてお聞かせください。
4. 緑地の整備は区の役割り分担、商業施設の整備は鉄道事業者の分担のようですが、施設ゾーン内の緑化計画についてはどのような役割分担でおこなわれるのでしょうか?委員会案のときには地域のレクリエーション広場などを含む緑地の提案がありましたが、そういったものもまだ計画される可能性を残していると考えてよろしいのですか?
■ 部分的な質問
1. 下北沢駅西側の駐輪場イメージでは、地形の段差を利用して駐輪場の地下設置を検討する案が一時ありました。現在の案ではどう考えているか、今後の進め方の方針とともにお聞かせください。またほかの場所の駐輪場においても、地下部分の立体的な利用について、まだ検討の余地は残されているのでしょうか。
2. 拠点商業系施設ゾーン内の駐輪場は、建物施設地下の駐輪施設が継続して検討されていると考えてよろしいですか。
3. 拠点商業系施設ゾーンのイメージはかつて「文化施設」を含んだ検討がなされているようにかかれていましたが、今回のイメージ図では商業系のテナントが入っているイメージしか伝わってきません。「文化施設」についてもまだ検討の余地を残していると考えてよろしいですか。
4. 「歴史・文化の継承」という項目として、既存鉄道施設の活用を検討するようにかかれていました。この件は今どうなっていますか。
以上です。
僕が当日質問のために用意していたメモは上記のとおり。一番確認したかったのは、全般に関しての4.で指摘した「施設ゾーン内の緑化計画について」であった。どうも役割分担をはっきりさせるなかで、今回世田谷区は、鉄道事業者が整備する部分に関しては、区は関わらず、小田急に丸投げしようとしているような気がしてならないのである。駐輪場が依然「青空形式」で整備されようとしているのなんかも、結局はこのあたりに原因があるように思うのだ。
もちろん今回の事業によって、行政側が大いばりで利用できる、公租公課分が15%であり、それ以外には「賃貸料」が発生するという基本ルールは良く知っているのだけれど、基本それは「原則」であって、地下型である今回のようなケースではそのパーセンテージは協議によるものと「連続立体化に関する協定」でも書かれていることであるし、すでにその15%が交通広場部分だけで使い切っている現状、もしそれを超えての提案ができないというのであれば、今回のプロセスは元から机上の空論の域をでないこととなってしまう。国政にも密接にかかわっておられる委員会の先生たちが書かれた「5号でのスケッチ」がそんな机上の空論であるなんてことは、一介の建築士である僕には到底信じられないのだ。
どうか、これを読んでくれたみなさんも、下北沢のために意見書を書いてほしい。
意見は「5号の案をもって東京都や小田急電鉄との協議に臨んでほしい!」でも、「まだ全然わからないので、是非説明会を開催してほしい」でもなんでも良いので。
是非力を貸してください。繰り返すけれどタイムリミットは今週末の金曜日です。
※意見書はこちら→拠点整備第一課:電話03-5432-2624ファクシミリ03-5432-3107

この前、小田急線上部利用通信の6号が発行されたことについて書いた。
本当ならば、きちんと世田谷区の担当者の方に計画についての質問に答えてもらってから、この意見書は書きたかった。そしてその機会は「あとちの会」によって、3月11日の夕刻に用意されていたはずであったのだ。そうあの地震ですべての予定がふっとんだのである。
今、もう一度通信を読み直してみた。やはり、今6号で発表された世田谷区の計画は今まで5号までにつみあげてきた、市民からのアイデア募集+検討委員会での議論の上にあるとはどうしても思えない。少し長くなってしまうけれど、本来ならば会場で質問したかったことをまずは下記に貼付してみよう。
【「世田谷区の提案する上部利用計画」に対する質問事項】
● この度発表された「提案する計画」に関し、前回発表の「検討委員会、検討の取りまとめ」との違いについて質問します。
■ 計画全般に関して
1. 自転車通行に関して「原則として連続して確保」の方針でしたが、今回の計画書の表記にはこの件に関する記述がありません。方針は?
2. 「みどり軸の形成」は今回の計画における大切な主題であったことは今も変わらないことと思うのですが、土地利用における分類からは『住居系施設ゾーン』『商業系施設ゾーン』『拠点商業系施設ゾーン』とみどりを連想させる言葉が省かれているような印象をあたえます。各施設ゾーン内における緑化の割合、樹種の選定についてなど、緑化の方針についてお聞かせください。
3. 同じく、3つの施設ゾーンについて、整備される建物の施設規模の階数、棟数および建物用途に関するイメージをお知らせください。またあえて商業系施設ゾーンと拠点商業系施設ゾーンと違うゾーン名称をつくった違いの根拠についてお聞かせください。
4. 緑地の整備は区の役割り分担、商業施設の整備は鉄道事業者の分担のようですが、施設ゾーン内の緑化計画についてはどのような役割分担でおこなわれるのでしょうか?委員会案のときには地域のレクリエーション広場などを含む緑地の提案がありましたが、そういったものもまだ計画される可能性を残していると考えてよろしいのですか?
■ 部分的な質問
1. 下北沢駅西側の駐輪場イメージでは、地形の段差を利用して駐輪場の地下設置を検討する案が一時ありました。現在の案ではどう考えているか、今後の進め方の方針とともにお聞かせください。またほかの場所の駐輪場においても、地下部分の立体的な利用について、まだ検討の余地は残されているのでしょうか。
2. 拠点商業系施設ゾーン内の駐輪場は、建物施設地下の駐輪施設が継続して検討されていると考えてよろしいですか。
3. 拠点商業系施設ゾーンのイメージはかつて「文化施設」を含んだ検討がなされているようにかかれていましたが、今回のイメージ図では商業系のテナントが入っているイメージしか伝わってきません。「文化施設」についてもまだ検討の余地を残していると考えてよろしいですか。
4. 「歴史・文化の継承」という項目として、既存鉄道施設の活用を検討するようにかかれていました。この件は今どうなっていますか。
以上です。
僕が当日質問のために用意していたメモは上記のとおり。一番確認したかったのは、全般に関しての4.で指摘した「施設ゾーン内の緑化計画について」であった。どうも役割分担をはっきりさせるなかで、今回世田谷区は、鉄道事業者が整備する部分に関しては、区は関わらず、小田急に丸投げしようとしているような気がしてならないのである。駐輪場が依然「青空形式」で整備されようとしているのなんかも、結局はこのあたりに原因があるように思うのだ。
もちろん今回の事業によって、行政側が大いばりで利用できる、公租公課分が15%であり、それ以外には「賃貸料」が発生するという基本ルールは良く知っているのだけれど、基本それは「原則」であって、地下型である今回のようなケースではそのパーセンテージは協議によるものと「連続立体化に関する協定」でも書かれていることであるし、すでにその15%が交通広場部分だけで使い切っている現状、もしそれを超えての提案ができないというのであれば、今回のプロセスは元から机上の空論の域をでないこととなってしまう。国政にも密接にかかわっておられる委員会の先生たちが書かれた「5号でのスケッチ」がそんな机上の空論であるなんてことは、一介の建築士である僕には到底信じられないのだ。
どうか、これを読んでくれたみなさんも、下北沢のために意見書を書いてほしい。
意見は「5号の案をもって東京都や小田急電鉄との協議に臨んでほしい!」でも、「まだ全然わからないので、是非説明会を開催してほしい」でもなんでも良いので。
是非力を貸してください。繰り返すけれどタイムリミットは今週末の金曜日です。
※意見書はこちら→拠点整備第一課:電話03-5432-2624ファクシミリ03-5432-3107
by kenzo_stsk
| 2011-03-16 00:18
| ・下北沢問題

