2011年 04月 22日
未発表コラム(その8) |
■コラムの終わりに…
それぞれ別に、語り尽くせなかった話を少し書きます。

金子:【再開発について】再開発とは土地をまとめて区画整理を行いながら、建替えをすることを意味する。多くの場合、土地の所有者への金額負担を少なくして開発を可能にするために、収益分の建物をセットで建設するため、高層にならざるをえないという事情がある。では、建物を高くせずに、街をリニューアルする方法は本当にないのだろうか?もし、建物の資産価値が現在のように築年数によって下がっていくだけのルールではなくて、手をかけるほどその性能によって価値があがるようになったら、状況は劇的に変わる可能性がある。例えば、3階建の3階部分を壊して2階建ての建物にすることで、地震に強くなった建物の資産価値があがる様になったら、使っていない部屋を削って積極的に建物を低くする人もでてくるかもしれない。建物を大切にすればするほど、その価値があがるような制度は、サスティナビリティが求められる今、最も求められている制度ともいえるのではないだろうか。
松永:【下北沢の文化について】ここでいう「文化」っていうのは、メインカルチャーだろうとサブカルチャーだろうとカウンターカルチャーだろうと、あるいは誰かがヴィレヴァンを揶揄して言ったように「サブカルチャーのシミュラークル」であろうと関係ない。というより、それらすべてに区別をつける必要なんてないし、そのすべてを含んでいていい。下北沢にはいろんなカルチャーがごった煮的に存在している。しかも、そのすべてが現在進行形で。成功を夢見たり、成功に夢破れたり、そんな人たちが今、ここで何かを作り出し続けている。そのこと自体に価値がある。今日もライブハウスのブラックボードには知らない名前のバンドが並び、よくわからない劇団が看板を出し、技巧的には玉石混淆のストリートシンガーが歌い、似顔絵や小物が並ぶ。それに私は刺激を受けて、何か作ってみたい気になるのだ。創作意欲をかき立ててくれる刺激的な街。本当の意味でのクリエイティブタウンがここにある。
注:上のコラムはそれぞれが独立した文書として書かれたものであり、会話形式のものではありません。なおコラムの並びは執筆順となっています。
それぞれ別に、語り尽くせなかった話を少し書きます。

金子:【再開発について】再開発とは土地をまとめて区画整理を行いながら、建替えをすることを意味する。多くの場合、土地の所有者への金額負担を少なくして開発を可能にするために、収益分の建物をセットで建設するため、高層にならざるをえないという事情がある。では、建物を高くせずに、街をリニューアルする方法は本当にないのだろうか?もし、建物の資産価値が現在のように築年数によって下がっていくだけのルールではなくて、手をかけるほどその性能によって価値があがるようになったら、状況は劇的に変わる可能性がある。例えば、3階建の3階部分を壊して2階建ての建物にすることで、地震に強くなった建物の資産価値があがる様になったら、使っていない部屋を削って積極的に建物を低くする人もでてくるかもしれない。建物を大切にすればするほど、その価値があがるような制度は、サスティナビリティが求められる今、最も求められている制度ともいえるのではないだろうか。
松永:【下北沢の文化について】ここでいう「文化」っていうのは、メインカルチャーだろうとサブカルチャーだろうとカウンターカルチャーだろうと、あるいは誰かがヴィレヴァンを揶揄して言ったように「サブカルチャーのシミュラークル」であろうと関係ない。というより、それらすべてに区別をつける必要なんてないし、そのすべてを含んでいていい。下北沢にはいろんなカルチャーがごった煮的に存在している。しかも、そのすべてが現在進行形で。成功を夢見たり、成功に夢破れたり、そんな人たちが今、ここで何かを作り出し続けている。そのこと自体に価値がある。今日もライブハウスのブラックボードには知らない名前のバンドが並び、よくわからない劇団が看板を出し、技巧的には玉石混淆のストリートシンガーが歌い、似顔絵や小物が並ぶ。それに私は刺激を受けて、何か作ってみたい気になるのだ。創作意欲をかき立ててくれる刺激的な街。本当の意味でのクリエイティブタウンがここにある。
注:上のコラムはそれぞれが独立した文書として書かれたものであり、会話形式のものではありません。なおコラムの並びは執筆順となっています。
by kenzo_stsk
| 2011-04-22 06:36
| ・「路字」

