2011年 07月 27日
「ムラ」を求めて |
「新・ムラ論TOKYO(隈研吾・清野由美著)」を読んだ。

これは今や日本の建築界を引っ張る第一人者ともいえる建築家「隈研吾」さんと、まちづくりに詳しいジャーナリスト「清野由美」さんが、日本の都市を歩き、その状況を観察・分析することで、未来の日本の都市に求められる社会システムについて考えるシリーズの第2弾(第1弾は「新・都市論TOKYO」2008年)である。それは20世紀に失われた「村」と近年自壊しつつある「都市」の現状を確認し、新たに必要とされるであろう「ムラ」を求めて彷徨う旅の記録でもある。著者たちは今回「下北沢」「高円寺」「秋葉原」「小布施」の4つのまちを巡りながら、何を見、何を感じたのであろうか?
いやぁ、「下北沢」にスポットが当たっているから宣伝しているだけでは?と思われるかもしれないけれど、これ本当に名著です。特に隈さんが前書きで書いている都市に建築がつくられていく動機とそれをささえている社会システムの転換に関する分析はとても明快で、読んですっきりしました。そしてそういう現場のひとつである「下北沢」にたまたま居合わせたこともきっと幸せなことだったんだなぁと思えたことはなかなかの収獲でした。
みなさんもお時間のあるときに是非ご一読ください。この夏、必読の一冊です。

これは今や日本の建築界を引っ張る第一人者ともいえる建築家「隈研吾」さんと、まちづくりに詳しいジャーナリスト「清野由美」さんが、日本の都市を歩き、その状況を観察・分析することで、未来の日本の都市に求められる社会システムについて考えるシリーズの第2弾(第1弾は「新・都市論TOKYO」2008年)である。それは20世紀に失われた「村」と近年自壊しつつある「都市」の現状を確認し、新たに必要とされるであろう「ムラ」を求めて彷徨う旅の記録でもある。著者たちは今回「下北沢」「高円寺」「秋葉原」「小布施」の4つのまちを巡りながら、何を見、何を感じたのであろうか?
いやぁ、「下北沢」にスポットが当たっているから宣伝しているだけでは?と思われるかもしれないけれど、これ本当に名著です。特に隈さんが前書きで書いている都市に建築がつくられていく動機とそれをささえている社会システムの転換に関する分析はとても明快で、読んですっきりしました。そしてそういう現場のひとつである「下北沢」にたまたま居合わせたこともきっと幸せなことだったんだなぁと思えたことはなかなかの収獲でした。
みなさんもお時間のあるときに是非ご一読ください。この夏、必読の一冊です。
by kenzo_stsk
| 2011-07-27 10:24
| ■都市計画

