リキッドルーム

昨晩、恵比寿にいった。

リキッドルームでサニーディ・サービスとTOKYO NO1. SOUL SET のライブがあったので、それを聴きにいったというわけ。僕は曽我部恵一さんと仲良しなので、当然サニーディって聞いたことがあるだろうと思われるかもしれないけれど、実は生を聴いたのは昨日がはじめてでした。っていうか、知り合った時にはすでに解散していたグループだから当然である。

さて、ライブの方はどちらも熱のこもった演奏に大いに満足させられたわけなのだけど、「あれ？？」と腑に落ちないことがひとつだけありました。それはライブハウス「リキッドルーム」の入口階段問題であります。あれってなんであーなっているでしょうね？（って行ったことない人にはわかりずらい説明かもなのだけど、一度２階に上げられてから、また何をするでもなく下ろされるわけ）折り返し階段なので、実は間に壁がなければ、全然登る必要がないはずの階段を２往復もさせられるのは一体何故なのか、僕には全然わかりませんでした。っていうか、そもそも壁には穴が空いているようなので、カーテンさえ外してしまえば、お客さんを出す時間は大幅に省略できるはずなのです。う～む。納得いかん。

っていうか、そもそも僕なら２階のロビーで物販はやってもらい、ドリンクスペースも２階で処理するなぁ。ライブが終わって２階のロビーでお酒でも飲みたいし、気持ちよく飲んでいるときにミュージシャンの方が、「今日はきてくれてありがとう！」くらいの挨拶があったら、CDなんかバンバン売れると思うのです。なんであーなっているのか、ご存知の方は是非教えてください。

設計士としては、本来のコンセプトどおりに使われていない建物をみるとちょっと気持ちが悪いことがたまにあります。例えば、コルビジェの設計した「上野の西洋美術館」。あれってはじめのコンセプトは「ピロティを介して、美術館の中央にお客さんをいれて、渦巻き型に建物をつくれば、増えていく美術品に対して永遠に増築が可能となる」というものだった。ですから、今の歩かされ方は実は不本意で、出口から入れられて、本来の入口から出されているということになっています。そう思ってみると、入口の素っ気なさも、出口のホール（実は入口）があんなふうに劇的な空間になっていることも腑に落ちる人、多いだろうと思います。

ライブハウスって、既存の建物に改装でつくることが多そうなので、あの階段の意味ってなんなのかは実は微妙ですが、もっと良い使い方が出来るのにやらないのは、もったいないなぁと思う夜でした。

誰か建物ごとライブハウスの設計、依頼してくれないかなあ。素敵な建物できそうな気がするのだが。