第1回意見交換会

「守山小学校・北沢小学校・東大原小学校の統合に関する第一回意見交換会」にいった。

4月25日、木曜日。午後3時半、北沢タウンホール12階スカイサロンにて、上記表題の会議を傍聴した。これは区の呼びかけにより、上記3校の統合に関わる方針を検討する目的で開かれたもの。ここが「なにかを決める場」というわけでもなく、地域において説得力をもつメンバーを集めて今後の方針を模索しようという試みらしい。区の呼びかけであつまった19人（たぶん本来は東大原小学校の校長にも声掛けはあったはずだから、本来20名？）のメンバーたちは、PTA関連保護者、青少年委員、町会の責任者という人選でした。

最初今回の事業における担当課の責任者である「学校適正配置課・課長」より開会のあいさつがあり、その後世田谷区長からのメッセージが続く。続いて、最終的な決定権者である「教育環境推進担当部長」からの挨拶があり、その後出席者17名の自己紹介があった。傍聴者は10名弱といったところ。

今回の会議において、多くの参加者の発言が示したように、世田谷区側はすでに3校→１校への合併をほぼ決め、改築の敷地としては東大原小学校を使いたいという意向を示しており、一方市民サイドは特に敷地として選ばれなかった2校を中心にまだ納得してはいない。それは区の示す案が最初からその一案が硬直的かつ一方的に決められてしまった感があるため納得できないということであり、他の3校→2校への合併や当面現在の体制で状況を維持しながら、工事に適した時期を見定めるなどの代替案との比較が充分にできたという感触を得ていないということが大きいと思う。それぞれの建物規模を減築などの手法によって減らしていきながら、大規模化の新築はせずに乗り切るという案だってあるはずだしね。なにも大きな規模の建物を建てて合併という案が一番良いかどうかを一案だけの検討では飲み込めるはずもなく、他の選択肢との比較をしたくなるのは当然の欲求といえよう。

そもそも、世の中の人口の減少予測や、区の財政が今後の数十年でどのくらい圧迫されていくかということを丁寧に説明していけば、今かけられるお金がどんなに大切なものかも、よくわかるだろうし統合自体に否定的な意見がいつまでもまかり通るとは、私には思えない。もし「どうせどんな絵を描いたとしても、市民サイドは反対をし続けるだろう」と思っているとしたら、それはあまりにも不幸なボタンの掛け違いになってしまうだろう。ここは慎重にいろいろな案を比較検討することが絶対に必要なことだと思いました。