2013年 07月 04日
防災と避難 |
昨日、小学校の統廃合に関する意見交換会(第4回)を傍聴した。

7月3日午前10時より、北沢タウンホール12階(スカイラウンジ)において、上記意見交換会がもたれた。参加者は区側関係者(まちづくり課・防災対策課・北沢地域振興課・教育委員会各課長など)9名と区民側18名(傍聴17名)といった感じ。
今回の主なテーマは「防災と避難」といったものだった。写真(上)は今回世田谷区から配布された避難所の資料である。これは各小学校が避難所として開設された場合の収用可能人数と対象区域を示しており、医療救護所設置校は北沢小学校であることを示している。北沢小は今回の計画で統廃合の対象となっているので、そのあたりをどうしていくかも考えていかなければならないということになる(まあ避難所施設機能は継続するという方針はすでに示されているので、要は小学校機能から分離したのちの管理体制とかについてであり、このあたりは統合後に持ち越しの気配濃厚という印象)。

資料4は現状の統合敷地校である東大原小の現状の配置図と改築例の敷地周辺参考図。南側の道路を6mまで拡幅した上で、敷地の周囲に「環境空地(緑地)」を設け、敷地の安全性を高めようというもの。この程度の緑地帯にどれほどの防災効果が見込めるのかはやや疑問が残るところだが、まあ一定の効果はあるだろう。また現状の改築案では現状の校門位置はいじらずに大方今までどおりの配置計画を継承しながら、校庭を確保する案になっている(このあたりは前回の検証で想像したとおりでしたね)。
ただ、敷地周辺のつくりようで、ある程度防災性を高める努力をするということはわかったけれど、区民側から広域道路との接続はどのように考え、いつまでに整備するつもりか?という質問に対しては、「20年か30年か?」といった感じで、特に予算をつけて早めに安全性を高める努力はしないつもりであることを露呈してしまったので、それにより東大原小の安全確保上の不安は残ってしまったといえるようだ。問題を問い詰める区民側に対して、最後は「合併は生徒の学習環境の改善が第一ですから…」とか「ほかにも防災上完全でない状態で運営している学校もあります」とか、全くなんのためにこれを議題に選んで会議をしているのかの方がさっぱりわからんよ?といいたくなるような状況であった。なんとなく担当関係課長が一斉に口を閉ざして沈黙ししまうシーンが多すぎてあきれてしまった。あるPTA関係者が「せっかく一問一答を守りながら、前向きな議論を進める努力をしましょうとやっているのだから、議事録も一問一答形式でまとめてください」と言っていたけれど、是非そんな風にまとめつつ、自分達がまともな回答ができなかったことを猛反省して欲しいものだと正直思っています。想定問答くらい予習する時間なかったの?という感じです。

今回の会議で唯一の希望であったのは、北沢小と守山小が学校アンケートなどの実施をした上で(アンケートは守山のみ)『3校→2校案』を進めて欲しいという具体的な代替案を提示したことであろう。提案の主旨はこの地域のこどもが一番多い時期にあわせて、敷地規模に対して無理をした改築計画を早急に進めるよりも、近年予算投入をして安全性を高めたばかりの守山小の空きクラスなどを充分に活用しながら、学校の将来像をしっかりと見据えた上で、じっくりと最善の改築計画を進めてくださいというのがその主旨のようだ。まあ、北沢小の合流検討も残した上での提案なので、区側が用意した案3のスケジュール案を限りなく引き伸ばしたものといえないこともないけれど、長く使っていく施設だし、じっくり考えましょうという気持ちも良くわかります。まあ最後は東大原の敷地にまとめるというのが、あくまで最終形であるのならば、既存の校舎をそのままにして待つことが可能かなど、別途検討しなければならないこともあるのかもしれません。
会議後、主要関係者で集まって食事をしつつ、今後の対応について考えていたのですが、まずは議論を白紙に戻して(そもそも今回のことは東大原小学校の改築時期を急がなければならないという事情から出発しているのですから)、全面改築を決めた際の条件であったはずの、コンクリートの中性化の状況がどのくらい深刻なものなのかのレクチャーをしっかりとうける必要があるだろうし、守山小は大規模な改修工事を終えたばかりらしいので、こちらの校舎がどの程度の期間安全といえるのか、などを比較検討してどのくらいのスケジュールで施設周辺の安全性を計画的に高めるなどが可能かなど、大急ぎで検討事項などをまとめる必要があるだろうということになりました。
なんにしても、未来を見据え、地域のために良い学校運営のモデルケースとなりうるような検討をここでできれば、それは愛する世田谷のためでもあるわけですし、僕もがんばって力になりたいと思っております。

7月3日午前10時より、北沢タウンホール12階(スカイラウンジ)において、上記意見交換会がもたれた。参加者は区側関係者(まちづくり課・防災対策課・北沢地域振興課・教育委員会各課長など)9名と区民側18名(傍聴17名)といった感じ。
今回の主なテーマは「防災と避難」といったものだった。写真(上)は今回世田谷区から配布された避難所の資料である。これは各小学校が避難所として開設された場合の収用可能人数と対象区域を示しており、医療救護所設置校は北沢小学校であることを示している。北沢小は今回の計画で統廃合の対象となっているので、そのあたりをどうしていくかも考えていかなければならないということになる(まあ避難所施設機能は継続するという方針はすでに示されているので、要は小学校機能から分離したのちの管理体制とかについてであり、このあたりは統合後に持ち越しの気配濃厚という印象)。

資料4は現状の統合敷地校である東大原小の現状の配置図と改築例の敷地周辺参考図。南側の道路を6mまで拡幅した上で、敷地の周囲に「環境空地(緑地)」を設け、敷地の安全性を高めようというもの。この程度の緑地帯にどれほどの防災効果が見込めるのかはやや疑問が残るところだが、まあ一定の効果はあるだろう。また現状の改築案では現状の校門位置はいじらずに大方今までどおりの配置計画を継承しながら、校庭を確保する案になっている(このあたりは前回の検証で想像したとおりでしたね)。
ただ、敷地周辺のつくりようで、ある程度防災性を高める努力をするということはわかったけれど、区民側から広域道路との接続はどのように考え、いつまでに整備するつもりか?という質問に対しては、「20年か30年か?」といった感じで、特に予算をつけて早めに安全性を高める努力はしないつもりであることを露呈してしまったので、それにより東大原小の安全確保上の不安は残ってしまったといえるようだ。問題を問い詰める区民側に対して、最後は「合併は生徒の学習環境の改善が第一ですから…」とか「ほかにも防災上完全でない状態で運営している学校もあります」とか、全くなんのためにこれを議題に選んで会議をしているのかの方がさっぱりわからんよ?といいたくなるような状況であった。なんとなく担当関係課長が一斉に口を閉ざして沈黙ししまうシーンが多すぎてあきれてしまった。あるPTA関係者が「せっかく一問一答を守りながら、前向きな議論を進める努力をしましょうとやっているのだから、議事録も一問一答形式でまとめてください」と言っていたけれど、是非そんな風にまとめつつ、自分達がまともな回答ができなかったことを猛反省して欲しいものだと正直思っています。想定問答くらい予習する時間なかったの?という感じです。

今回の会議で唯一の希望であったのは、北沢小と守山小が学校アンケートなどの実施をした上で(アンケートは守山のみ)『3校→2校案』を進めて欲しいという具体的な代替案を提示したことであろう。提案の主旨はこの地域のこどもが一番多い時期にあわせて、敷地規模に対して無理をした改築計画を早急に進めるよりも、近年予算投入をして安全性を高めたばかりの守山小の空きクラスなどを充分に活用しながら、学校の将来像をしっかりと見据えた上で、じっくりと最善の改築計画を進めてくださいというのがその主旨のようだ。まあ、北沢小の合流検討も残した上での提案なので、区側が用意した案3のスケジュール案を限りなく引き伸ばしたものといえないこともないけれど、長く使っていく施設だし、じっくり考えましょうという気持ちも良くわかります。まあ最後は東大原の敷地にまとめるというのが、あくまで最終形であるのならば、既存の校舎をそのままにして待つことが可能かなど、別途検討しなければならないこともあるのかもしれません。
会議後、主要関係者で集まって食事をしつつ、今後の対応について考えていたのですが、まずは議論を白紙に戻して(そもそも今回のことは東大原小学校の改築時期を急がなければならないという事情から出発しているのですから)、全面改築を決めた際の条件であったはずの、コンクリートの中性化の状況がどのくらい深刻なものなのかのレクチャーをしっかりとうける必要があるだろうし、守山小は大規模な改修工事を終えたばかりらしいので、こちらの校舎がどの程度の期間安全といえるのか、などを比較検討してどのくらいのスケジュールで施設周辺の安全性を計画的に高めるなどが可能かなど、大急ぎで検討事項などをまとめる必要があるだろうということになりました。
なんにしても、未来を見据え、地域のために良い学校運営のモデルケースとなりうるような検討をここでできれば、それは愛する世田谷のためでもあるわけですし、僕もがんばって力になりたいと思っております。
by kenzo_stsk
| 2013-07-04 11:19
| ・小学校統廃合

