2017年 02月 14日
光の館 |
先月のはじめ、友人と一泊旅行をした
下北沢の飲み友達に誘われて十日町にある光の館という施設に遊びに行った。光の館はジェームス・タレルという芸術家が作ったアート作品。主に内部照明による光の芸術作品ではあるけれども、建物の建設からすべて彼が関っているという意味でとても規模の大きい力作だし、宿泊施設として体感できるアートとなっている。実は建物の一室で屋根の一部が外部とつながる仕掛けになっていて、室内の色合いの変化が窓からみえる外の景色に影響を与えながら色彩の変化を楽しむというのが作品のみどころとなっているため、空の色合いが変化の激しい、夕暮れや明方の時間帯を体験するためには宿泊せざるをえないのである。
僕らは時間の余裕をもって午後3時には施設に到着し、ショーのはじまる5時前に夕食の準備などは大方終わらせておいた。この施設の見学がすでに3度目である友人家族が一緒だったため、準備万端だったというわけである。とても残念なことに、屋根に雪が残っていたため、今回のツアーでは部屋の屋根を解放することができなかった。でもそれにもかかわらず、その経験は圧倒的だった。人は色をみる時、周辺の色の影響を受けながらその色味を感覚が補正しながらものを観ている。つまり部屋の地の色が大きく変化すると、外の風景もその色合いを劇的に変えるということが起きる。ショーの時間を短縮してタイムラプスを撮影してきたものを掲載しておくので、その変化の素晴らしさの一部を体感していただけたらと思う。
今度はもう少し暖かい季節に行って、是非屋根をあけてこの空間を体験してみたいと思っている。

by kenzo_stsk
| 2017-02-14 10:43
| ■旅

