2021年 01月 08日
緊急事態宣言 |
2度目の緊急事態宣言が発令された。
連日の陽性反応者数激増には多くの方が不安を抱えていることだろうと思うので、まずは政府がひとつの対策を打ったということには感謝したい。後手後手で遅すぎるとか、範囲が限定的すぎて効果が見込めるのか不安など、多くの声が上がっていることは良くわかるけれど、効果のほどは時間が経過しないと見えてこない部分も多いので、まずは言われたことを厳守しつつ、状況を見守ろうと思う。
ただ、今回の対策をみて幾つか考えたことがあったので、ここに記しておくことにする。特に政府の決定を批判する気はないけれど、ひとつの忘備録として。
今回の対策は飲食店に対する制限を強めることでウィルスの蔓延にブレーキをかけようとしたものなわけだけれど、多人数の食事で感染るのであれば、それは飲食店に限った話ではなく、家庭内でも起こりうる話である。個人に対してうがいや手洗いを推進するだけでなく、食事も一緒にはしないようにと言ってしまった方が良かったのではと思った。また、8時以降の外出をいくら制限しても、ウィルスが夜行性というわけではないので、効果は限定的なのではないかと思う。不要不急の外出はなるべく控えて、健康維持のための散歩や買い物のみ。なるべく人混みのないところを狙って行うように心がけましょうくらい言ってもよかったのではないか。とにかく、緊急事態宣言は最後のカードなので、なるべく短時間に効果的に使わないとまずいのではと感じました。
あと今回は、飲食店への営業制限をして、それに対する補償をだすというやり方でしたが、その程度では家賃も払えないという声を多く聞いた。店舗によって金額の差もあるので、一律いくらという決め方ではたちいかないという意見ももっともである。むしろ、家賃に応じた補償を出すことにして、大家に家賃を集めることを禁じる発令をした方がよかったのではと思った。最終的にその皺寄せが銀行に集計され、困った部分に対して補償した方が話が簡単だったのではと思ったわけである。
また、企業などに対して出社制限を強めるように指示しているのに、学校はそのままで良いのかという声があるのも、もっともだと思った。すでにウィルスの蔓延は家庭内での広がりをみせているわけだから、家族の一員が外出する機会をなるべく減らした方が良いのは当然である。たぶん、すでに上半期の制限で一年の予定を消化しきれなくなっている学校にこれ以上の負担をかけるのは難しいという判断から、このようなことになったのではと推察する。しかし、今後も同じようなケースで学校には制限をかけられないとしたら問題ではあるだろう。一年学校が閉鎖され、進級がままならない状態に今の制度は耐えられないからである。いっそ、学校に関しては後々は進級試験制度を導入して、落第も飛級もありという形にしていった方がこういう場合の対応にはスムーズになるのではないだろうか。
今回の緊急事態宣言をみて、僕はそんな風に感じました。
by kenzo_stsk
| 2021-01-08 16:09
| ■社会


