2021年 01月 11日
なぜ「空き地」が重要か? |
空き地の存続を求める署名活動を始めた理由について。
毎朝ラジオ体操をやっているからとか、園藝部でたくさんの植物を育てているからとか、個人的な理由はもちろんあることにはあるのだけれど、実はそんなことで始めたわけではない。この場所が下北沢の自治の萌芽であると思っているからなのだ。
この広場、持ち主は小田急電鉄である。しかしゲートの開け閉めや営業には電鉄の社員以外にも多くの人が関わっている。フードコートとしてキッチンカーで参加している人たちや休日にイベントをする人たち。毎朝ラジオ体操をしている僕たちもそんな人らの一部である。
そして、ここを利用している人たちも実に多様だ。平日の昼間に子供をつれて遊びにくる親子づれ。ノートパソコンを開いて仕事をしている外国人。もちろんデートで立ち寄る若者たちもいる。そう、この場所はまさに「空き地」なのである。もちろん、タバコは吸わないようにとか、飲食の持ち込みはなしで、机や椅子を利用する場合は空き地のお店を利用してほしいなどといった最低限のルールはある。でもそれ以外は本当に自由なのである。
今後下北沢は駅前広場ができ、西側にも緑地や駐輪場ができて益々変化していくことであろう。その時一番大切なのは、自治の心であろうと思う。みんなにとって気持ちの良い場所を、みんなで管理していく気持ちが何より大切である。空き地にはそんなエッセンスが詰まっているのである。
by kenzo_stsk
| 2021-01-11 09:35