2006年 04月 11日
世田谷区の交通量データ(その2) |
今回は3/24に書いた交通量データ分析の話の後半、広場の便益計算についてのお話。
駅前広場がつくられるとどのような便益が発生するか。前回の自動車交通による便益と違い、このケースについては、人が中心に便益が計られることになる。つまり、駅を下りてバスを利用する人、タクシーを利用する人、歩行者などが駅前広場がつくられることによって、どれだけ時間を短縮することができるかが便益ということ。
つまり今はタウンホールまで歩いてからバスを利用している人や茶沢通りまで歩いてタクシーを拾っている人が、駅前で常に待っているバスやタクシーに乗れてとても便利になるという話。これが計算されるのは僕も良くわかります。
ただ、結局良くわからなかったのは、それら自動車交通利用者以外の、一般的な歩行者が受ける便益が計算されているということ。つまり駅前広場付近や新しい道(補助54号)に沿った歩道を歩く人々の数と速度の計算がなされ、便益として計上されている。つまり下北沢の現在の道は狭くて歩きにくいので、新しい歩道はサクサク歩けて便益があるということになっているわけだ(話がここまでだとなんだか、それもいいじゃんって感じするかな)。ただここで明らかにおかしいのは、歩行者の計算には、新しい道路を渡る人の、信号の待ち時間が計算されてないってこと。街の北側に住んでいて駅に行く人にとっては、新規道路は必ずわたらなければならないわけで、そこに信号待ちが発生するのは必然なのに、その待ち時間は考えず、54号線に沿って広い歩道をあるく時の便益だけが計算されるというのは全く納得のいかない話である。
また、バス利用の便益にもかなり不可思議な部分がある。それは茶沢通りのタウンホールから代沢二丁目までの間のバス停が、現在はバスの乗り換えの際に自動車の渋滞を引き起こしているが、駅前広場をつくることによって、バスが30k/hの速度で快適に走れ、自動車の渋滞がなくなるということになっている。この話を最初にされたとき、僕は思わず「茶沢通りのバス停はなくなるのですか?」と聞いた。するとコンサルタントが「いえ、バス停は廃止されませんが、駅前のバス停がとても快適になるので、街の人はすべてそこを利用するという計算をしております」と信じられないことを言ったのである。
‥とても快適なバス停があったら、三軒茶屋に向かう人がわざわざ駅前のバス停まで歩くだろうか‥
世田谷区が国庫金をつけるために、国土交通省に提出しようとしている便益計算の実体ってこんなものなのだ。
PS:最近、共同代表の下平さんが調べたところ、国土交通省にはこれら提出されたデータを判定するシステムをもっていないという驚くべき事実が発覚した。つまりこれらの提出書類はすべてが形式だけのものということなのだろうか??そしてこれらのめちゃくちゃなデータをつくるためにも自治体は多くの税金を投入しているのである。みんなきちんと怒るべきだ。
駅前広場がつくられるとどのような便益が発生するか。前回の自動車交通による便益と違い、このケースについては、人が中心に便益が計られることになる。つまり、駅を下りてバスを利用する人、タクシーを利用する人、歩行者などが駅前広場がつくられることによって、どれだけ時間を短縮することができるかが便益ということ。
つまり今はタウンホールまで歩いてからバスを利用している人や茶沢通りまで歩いてタクシーを拾っている人が、駅前で常に待っているバスやタクシーに乗れてとても便利になるという話。これが計算されるのは僕も良くわかります。
ただ、結局良くわからなかったのは、それら自動車交通利用者以外の、一般的な歩行者が受ける便益が計算されているということ。つまり駅前広場付近や新しい道(補助54号)に沿った歩道を歩く人々の数と速度の計算がなされ、便益として計上されている。つまり下北沢の現在の道は狭くて歩きにくいので、新しい歩道はサクサク歩けて便益があるということになっているわけだ(話がここまでだとなんだか、それもいいじゃんって感じするかな)。ただここで明らかにおかしいのは、歩行者の計算には、新しい道路を渡る人の、信号の待ち時間が計算されてないってこと。街の北側に住んでいて駅に行く人にとっては、新規道路は必ずわたらなければならないわけで、そこに信号待ちが発生するのは必然なのに、その待ち時間は考えず、54号線に沿って広い歩道をあるく時の便益だけが計算されるというのは全く納得のいかない話である。
また、バス利用の便益にもかなり不可思議な部分がある。それは茶沢通りのタウンホールから代沢二丁目までの間のバス停が、現在はバスの乗り換えの際に自動車の渋滞を引き起こしているが、駅前広場をつくることによって、バスが30k/hの速度で快適に走れ、自動車の渋滞がなくなるということになっている。この話を最初にされたとき、僕は思わず「茶沢通りのバス停はなくなるのですか?」と聞いた。するとコンサルタントが「いえ、バス停は廃止されませんが、駅前のバス停がとても快適になるので、街の人はすべてそこを利用するという計算をしております」と信じられないことを言ったのである。
‥とても快適なバス停があったら、三軒茶屋に向かう人がわざわざ駅前のバス停まで歩くだろうか‥
世田谷区が国庫金をつけるために、国土交通省に提出しようとしている便益計算の実体ってこんなものなのだ。
PS:最近、共同代表の下平さんが調べたところ、国土交通省にはこれら提出されたデータを判定するシステムをもっていないという驚くべき事実が発覚した。つまりこれらの提出書類はすべてが形式だけのものということなのだろうか??そしてこれらのめちゃくちゃなデータをつくるためにも自治体は多くの税金を投入しているのである。みんなきちんと怒るべきだ。
by kenzo_stsk
| 2006-04-11 11:50
| ■都市計画

