2024年 07月 17日
都知事選を振り返る |
今回の都知事選についての雑感
今回の都知事選に関して、実は何か具体的なことを期待して選挙に関する活動をしていたというわけではないので、個人的には何となく迎え、何ごともなかったかのように通り過ぎた選挙だった。結果は望み通りのものではなかったけれど、大方予測していた通りだったし、8時の選挙速報がはじまったと同時に当確がでるというあっけないものであった。しかし2位が、対抗になるであろうと思っていた蓮舫さんではなく、石丸さんだったということには少なからず驚いた。そのあと、石丸さんの選挙戦がどのようなものだったのかをメディアで目にするにつれ、インターネット情報に特化したこのような選挙戦ができるということや、若者の支持がそれに続いたことを知り、少し明るい気持ちになった。投票率も微量ではあったけれど上昇していたし、なによりもう政治には関心も興味も失ってしまっているとあきらめていた若者たちがどういうかたちであれ、政治に意思を示したように思ったからだ。
それはもしかすると、石丸氏への心のこもった応援ではなく、現状の政治不信に対してのふざけるな!という悶々とした気持ちの表明に過ぎなかったのかもしれない。けれど、あきらめと無関心よりは100倍良いのだ。そもそも、現職の代表がでる選挙戦というものはそれまでの実績への評価と批判に終始してしまうのが通例であり、大きな失策などがある場合を除き、その是非は焦点がぼやけがちであり、多くの平均的な市民の声を取り込もうとする候補者たちの公約は似たり寄ったりのものになるものだ。そんな中、たかだか2週間強の短い選挙期間に、似たり寄ったりの主張を読み解いて、個人的な候補者の好き嫌いに流されることなく将来を展望することなんて、土台無理な話である。
だったら、候補者たちの自主的な提案に頼るのではなく、日頃から感じている未来への希望のようなものをみんなで書き溜めて、選挙戦の前から入念に準備してみたらどうかと思う。折しも今年の都知事選が7月7日だったことにちなんで、これからは思いついたときに、七夕の短冊のように願い事を書き溜めて、政策論争の種にしたら良いのではないかと思う。
by kenzo_stsk
| 2024-07-17 12:03
| ■社会

