2026年 01月 21日
準優先整備路線 |
補助54号線の第2工区が「準優先整備路線」に指定された。
以前、優先整備路線として指定されていた補助54号線。駅近くの一期工区は現在土地の買収交渉が進行中で、まだ完成の時期はみえない状況にあるのだが、駅前ロータリーなどの整備がそろそろ終了するこの段階で準優先整備路線に指定され、それと同時に世田谷区の道路計画全般に対するパブリックコメントの募集が実施されている。(令和8年2月9日まで)
なぜ、一度優先整備路線から外されたものが、再度準優先整備路線として指定されたのか、そのあたりの詳しい内情が知りたかったので、この件をお知らせいただいた区議さんに面談をお願いして、いろいろ聞いてみた。「準優先整備路線」とはすぐに予算をつけて完成を目指すという路線ではない。区の示す道づくりプランによると、優先整備路線の着手状況や地域の街づくりの状況などに踏まえながら着手に向けて取り組む路線という定義づけがなされている。どこかの政治家が影で動いて、道路計画が水面下で動き出すなどということも世の中にはよくあることなので、どんな力が働いて起きたことなのかなど問いただしてみたのだが、今回のケースは特にそういう話ではないようだった。どちらかというと、駅前の道路を完成を目指して道路工事を進める中で、その道が東にも西にもつながっていく計画が全くないということだと工事を進める上での整合性がとれないため、準優先整備路線と指定することで名目を整えようという意図のように思えた。
お話をうかがった区議さんとしては、国全般としては不要な道路は中止する流れであるということもあるし、まだ都内で計画道路が中止されたことはほんの一部しかない訳だけれども、下北沢はたくさんの人がまちあるきを楽しむような街なので、道路自体を中止する方向で考えた方が良いのではないかという主張をされたということだった。僕としても、以前はセイブ・ザ・下北沢という団体の中で同じ主張を続けてきた立場なので、その考え方には全く異論はないのだけれど、道路の中止の権限自体は世田谷区にはなく(都道なので)、世田谷区にできる権限の範囲の中では、道路の幅員の変更、もしくはルートの変更ということまでだろうから、その範囲の中で問題点をあげて、道路を簡単につくってはいけないことをパブコメでは示した方が良いのではなかろうかと考えた。
今回準優先整備路線として指定された第2工区とは茶沢通りから、東京大学駒場キャンパスの前を通る道路に三角橋で接続することで、渋谷と下北沢をつなげるルートである。計画幅員は22~26mで、2車線の道路の両側に幅9mくらいの幅の広い歩道がついている道路だ。そもそも下北沢のような大方の道幅が6m以下の狭くてごちゃごちゃした街に9mもの幅の広い歩道のついた車道が必要かというのも疑問の多い話なのであるが、特にこの第2工区については三角橋から下北沢に向けてかなり勾配のきつい下り坂ということになるため、店の前に椅子を出して人がにぎわうような道にはなりづらいし、自転車もブレーキをかけながら注意深く走らないと危ないような道となるだろう。イメージとしては代々木上原付近の井の頭通りが渋谷側から駅にめがけて下っていくような道(あそこより歩道の幅は広そうだ)と似たような感じになるのかなと思う。自転車が急速度で人ごみに突っ込んでいくのだとしたら、かなり危険な話である。
またルート上にカトリック世田谷教会のルルドがあるということも気になる。あの場所を一度訪れたことのある方ならば良くわかると思うのだけれど、あの小さな庭はとても静かな祈りの場所となっていて、下北沢近辺で一番大切にしたい風景の一つと言えるのでは思う。
そんなわけで、この計画をこのままの形で優先整備路線に戻すことはあってはならないのではと考えている。みなさんもいろいろな意見を提出してほしい。
by kenzo_stsk
| 2026-01-21 14:38
| ・下北沢問題


