2007年 01月 31日
日経ビジネス |
日経ビジネスにシモキタ問題の記事「地域再生か分断か~非文化的ドラマの舞台 下北沢~が掲載された。

まず感想からいわせてもらうならば、読み応えのある記事であった。6頁にわたる量もさることながら、計画自体の本質的な問題点から、世田谷区の進め方の不備について、また本多一夫さんにスポットをあてながらの文化の喪失に関する記事まで、視点は多岐にわたり読むものをあきさせない。はじめてマスコミが「防災」を前面に掲げて街の再開発に邁進しようとしている世田谷区を真っ向から批判する記事を書いてくれたという意味で、これは記念碑的な記事であると思った。そう、以前から僕がこのブログでも指摘しているように、道路建設の理由に「防災」を挙げながら、実質的にどのような防災性能を街にもたせ、小さな消火活動から大災害時の広域非難計画までをどのように考えているかを世田谷区は未だ具体的に示したことがないのだ。
先月1月20日、世田谷ボランティア協会と災害ボランティアセンターが共催する「神戸をわすれない」というイベントにパネラーとして参加した。私はそこで、下北沢の再開発計画の問題点と真の防災計画の必要性について訴えたわけだが、一緒にパネラーとして参加していた若林まちづくり協議会の有松幹夫さんから配布された「世田谷区地震防災マップ」を見て驚いた。これをみると、下北沢駅付近は地震防災というという観点からは、平均よりも安全な地域に含まれることが一目瞭然である。世田谷区はこのようなデータを持ちながら、あたかも下北沢が防災的に非常に危険な街であるという理由を筆頭に上げて、地元に新規道路の必要性を訴えてきたのだ。(写真上は「危険度マップ」を手に、「これを1万枚地域に配布したい!」と怒りをあらわにする“Save the 下北沢”共同代表の下平憲治氏)
日経ビジネスに書かれている世田谷区道路整備部長、板垣正幸氏の言葉。(~下北沢に「特段の危険はない」といった東京消防庁からの意見をどう思うかという質問に対して)「消防庁がそう言っているとしても、そんなことを区民に伝える必要はない」という言葉は無責任を通り越して、もはや犯罪的であると感じたのは、果たして私だけだろうか?

まず感想からいわせてもらうならば、読み応えのある記事であった。6頁にわたる量もさることながら、計画自体の本質的な問題点から、世田谷区の進め方の不備について、また本多一夫さんにスポットをあてながらの文化の喪失に関する記事まで、視点は多岐にわたり読むものをあきさせない。はじめてマスコミが「防災」を前面に掲げて街の再開発に邁進しようとしている世田谷区を真っ向から批判する記事を書いてくれたという意味で、これは記念碑的な記事であると思った。そう、以前から僕がこのブログでも指摘しているように、道路建設の理由に「防災」を挙げながら、実質的にどのような防災性能を街にもたせ、小さな消火活動から大災害時の広域非難計画までをどのように考えているかを世田谷区は未だ具体的に示したことがないのだ。
先月1月20日、世田谷ボランティア協会と災害ボランティアセンターが共催する「神戸をわすれない」というイベントにパネラーとして参加した。私はそこで、下北沢の再開発計画の問題点と真の防災計画の必要性について訴えたわけだが、一緒にパネラーとして参加していた若林まちづくり協議会の有松幹夫さんから配布された「世田谷区地震防災マップ」を見て驚いた。これをみると、下北沢駅付近は地震防災というという観点からは、平均よりも安全な地域に含まれることが一目瞭然である。世田谷区はこのようなデータを持ちながら、あたかも下北沢が防災的に非常に危険な街であるという理由を筆頭に上げて、地元に新規道路の必要性を訴えてきたのだ。(写真上は「危険度マップ」を手に、「これを1万枚地域に配布したい!」と怒りをあらわにする“Save the 下北沢”共同代表の下平憲治氏)
日経ビジネスに書かれている世田谷区道路整備部長、板垣正幸氏の言葉。(~下北沢に「特段の危険はない」といった東京消防庁からの意見をどう思うかという質問に対して)「消防庁がそう言っているとしても、そんなことを区民に伝える必要はない」という言葉は無責任を通り越して、もはや犯罪的であると感じたのは、果たして私だけだろうか?
by kenzo_stsk
| 2007-01-31 18:00
| ■報道

