2007年 05月 17日
旗揚げの頃 |
夜、NEVERに行った。
ここのところ仕事が忙しくて、一日中「道路」関係のことは全く手をつけずに図面書きをし続けている。「今日はここまで!」と23時頃に区切りをつけて、寝酒を飲みにいった。寝る前に酒場にいくのは久しぶりである(普通じゃないね、俺)。
カウンターのマリちゃんと話をしていて、久しぶりに松崎さんのことを想った。「金子さんが下北沢で尊敬する人って誰?」と聞かれたからである。生きているときは特に「尊敬」なんてことを考えたこともなかったけれど、そういわれてあらためていろいろな人の顔を思い浮かべていくと、やはり「松崎さん」しかいないような気もする。彼は底知れない男であった。あきれるほどにあっけらかんとしていて、人間くさく、確かに信念をもって生きている人であった。しかし、「尊敬」という言葉はもう少し論理的に把握できる範囲の感情であるような気もする。どちらかというと「畏敬」なのかもしれない。大体初対面の男に店でビールをたらふく飲ませて、「只!」といえる男なんてそうそういないだろうと思う。
「道路のことはよろしくね」と言い置いて、彼が逝ってしまってから3年が過ぎた。
最初、松崎さんから召集されたとき、僕らは5人。松崎、下平、木下、志田、そして僕だ。「代表は、金子くんにお願いしたいと思う」と松崎さんは、初対面で顔をあわせている僕たちを前にきっぱりと言い放った。でも僕の最初の感想は「それは無理!」。そもそも5人の中で僕は最年少だったし、すでに旧知の中であると思われる下平さんと木下さんは、すでに長いこと下北沢で「小田急線の地下化推進、高架反対の運動をしてきた経験者」であるようだったからだ。
「このままこんな道路を素通りさせても、いいの?」と彼は長い時間をかけて、僕を説得した。(そんなことは嫌である)‥‥「じゃぁ、下平さんと共同代表ということならやります」と返事をして“Save the 下北沢”は旗揚げをした。
松崎さんは決して「道路をとめてほしい」といったわけではない。「パレードとかしてさ、楽しく反対しようよ!素通りさせるのは面白くないじゃん」
すでに松崎さんの合格点くらいはもらっているのかなぁとひとり考える夜。
ここのところ仕事が忙しくて、一日中「道路」関係のことは全く手をつけずに図面書きをし続けている。「今日はここまで!」と23時頃に区切りをつけて、寝酒を飲みにいった。寝る前に酒場にいくのは久しぶりである(普通じゃないね、俺)。
カウンターのマリちゃんと話をしていて、久しぶりに松崎さんのことを想った。「金子さんが下北沢で尊敬する人って誰?」と聞かれたからである。生きているときは特に「尊敬」なんてことを考えたこともなかったけれど、そういわれてあらためていろいろな人の顔を思い浮かべていくと、やはり「松崎さん」しかいないような気もする。彼は底知れない男であった。あきれるほどにあっけらかんとしていて、人間くさく、確かに信念をもって生きている人であった。しかし、「尊敬」という言葉はもう少し論理的に把握できる範囲の感情であるような気もする。どちらかというと「畏敬」なのかもしれない。大体初対面の男に店でビールをたらふく飲ませて、「只!」といえる男なんてそうそういないだろうと思う。
「道路のことはよろしくね」と言い置いて、彼が逝ってしまってから3年が過ぎた。
最初、松崎さんから召集されたとき、僕らは5人。松崎、下平、木下、志田、そして僕だ。「代表は、金子くんにお願いしたいと思う」と松崎さんは、初対面で顔をあわせている僕たちを前にきっぱりと言い放った。でも僕の最初の感想は「それは無理!」。そもそも5人の中で僕は最年少だったし、すでに旧知の中であると思われる下平さんと木下さんは、すでに長いこと下北沢で「小田急線の地下化推進、高架反対の運動をしてきた経験者」であるようだったからだ。
「このままこんな道路を素通りさせても、いいの?」と彼は長い時間をかけて、僕を説得した。(そんなことは嫌である)‥‥「じゃぁ、下平さんと共同代表ということならやります」と返事をして“Save the 下北沢”は旗揚げをした。
松崎さんは決して「道路をとめてほしい」といったわけではない。「パレードとかしてさ、楽しく反対しようよ!素通りさせるのは面白くないじゃん」
すでに松崎さんの合格点くらいはもらっているのかなぁとひとり考える夜。
by kenzo_stsk
| 2007-05-17 10:14
| ・下北沢問題