立石の再開発を再び考える

この前いった、京成立石の再開発について再び考えてみる。

現在の立石の地図はアバウト上のような感じです。今、駅の北側の味のある商店街をクリアランスして、３棟の超高層マンションを建てる計画があります。

まあ、確かにこの位置は区役所とも近接しており、駅前開発をしなくても、葛飾区としては区役所までのアクセスという意味でも手をいれたいのだろうと思いますし、マンションの場合、駅の近くという立地は資産価値を約束する手形のようなものですから、ある意味必然的な計画だといえましょう。

でも、もしこのとおりに開発をしてしまった場合、立石という町は南側（ここも実はとても味のある商店街）にいくモチベーションが発生せず、あたらしくできた地域の活力に飲み込まれてしまう可能性が高いように思います。

というわけで、もし僕が葛飾区長だったら、中川沿いの地域を開発し、南側の商店街への足並みを約束すると同時に、北側は現在の街並みをなるべく傷つけない手段で、区役所まで気持ちよく歩ける道の形成を目指すだろうと思います。区役所ってやはり人の流れは約束されている訳だし、あえてその場所の一人勝ちをさせなくても良いのではないでしょうか？

それより、駅から多少離れていても、川の景観を借景としつつ、気持ちよく生活を楽しめる場所を再開発して、マンションの資産的な価値を別の（単に駅前という利点だけではなくて）方法で高めてあげる方が得策なのではないでしょうか？

建築家としては、こんな風に思いました。