2月6日、雪が降ったので、除雪作業をしました。←前回はここまで
その後、最近除雪機を選んで購入した本人である園藝部代表理事のひとりであるともみさんもやってきて、除雪機の使い心地などを確認していました。その後もみんなで楽しく除雪作業をし、一通りの作業が終わったので、帰宅前に一緒に働いたコエビちゃんと世間話をしていたら、「ケンゾーさん、今日の午後はお暇ですか?」と聞かれたので、デートにでも誘われるのかと思ったら(ま、そんなわけないね)、ずっとカマクラを作ってみたかったので、この機会に挑戦したい、是非ご協力を!との話であった。他にも協力してくれる園藝部の仲間をSNSを介して集めてみるという。たまたま午後の予定はない日だったので快諾し、一度帰宅して家でお昼を食べた後、再度のはらへと向かった。
お昼を食べながらカマクラの作り方を考える。雪の多い地域では半球状に雪を締め固めた後で入るスペースを入口部分から掘っていくという方法をとるのであろうが、数年前まだ次女がチビだった頃に自宅前でトライして、半日全力で頑張っても東京の降雪量では小さなこども一人がはいるものを作るにも大変だったことを思い出した。今回は前回よりは広い範囲に積もっている雪を集められるとはいえ、無垢で雪をかためた後、中にスペースをつくるのは大変そうだ。そこで今回はハンドボールサイズの雪玉をつくって丸く積み上げながら、だんだんと雪の外壁だけをつくっていく、エスキモーの氷の家スタイルでカマクラをつくっていく方法でのチャレンジにしようと決めた。
現地に行って作り方を相談しているとカマクラづくりに参加したいという女子たちが次々と集まってくる。こちらとしては力のある若い男子がやってくることを期待していたのだが、残念なことに男子は一名もいなかった。力仕事になりそうな予感で逃げられたのか、カマクラに入ってみたいというロマンチックな欲望はそもそも女子にしかないものなのかは不明である。はじめてみると、雪玉作戦はなかなかうまくいかない。そもそも雪玉自体に自立した壁になれるような耐力を持たせることはなかなか困難である上、両隣の雪玉とバランスをとりながら、内側に湾曲する壁をつくることは困難なのであった。そこで、一度植栽管理で切り集めてきた枝葉をカマクラの中央にいれこんで、壁の支えとしながら、後でそれらを外に出す作戦に切り替えた。枝の中にはかなりの長さをもつ枝もあったので、それらをアーチ状に組み合わせながら結び、雪の重量を支えるフレームにならないかチャレンジを繰り返した。ただ50~60センチまではこの方法でも上手くいくかにみえたが、そこから先は雪の壁自体の重量が重くなり、やわな枝程度ではもたなそうなことがわかってきた。もっと頑丈な構造が必要なのだが…と考えていると遠くから、ベンチの上に吊り上げていた草屋根が、雪の重みで壊れたとの情報が流れてきた。ん、竹で組んだ網を弓なりに両側から突っ込んで中央で結びあわせれば、屋根を支える構造になりうるのではないか?とトライしてみると、これがジャストサイズでまさに神からの授かりものか?なのであった。無計画に進めてきたカマクラチャレンジの出口が見えた瞬間である。
予定の3時までに大方の構造をつくりあげて一休み。ちょうどコンポスト発電の仕組みについてお話を聞く講座が予定されていた日だったので、そちらに参加したのちに再度作業を仕上げることにする。ありがたい微生物の恩恵の話を聞いたのち、再度作業を再開。出口までの道筋がみえた後はほぼ順調に作業をおえることができた。
「これってカマクラ?」製作作業に参加してくれた女子たちより縄文式カマクラと名付けられた今回の作品がこちらである。今度はもっと上手くつくれるようにやり方を考えておきましょ。